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北島康介が改めて教えてくれたこと

ベテランが、さらに成長するためのヒント

2016年2月9日(火)

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写真:アフロスポーツ

 2016年、五輪イヤーの幕が上がりました。ブラジル・リオデジャネイロで繰り広げられるスポーツの祭典は、8月5日~21日の17日間、水泳競技は8月6日~13日に開催されます。私にとっては5度目の五輪になりますが、今回も挑戦者の気持ちで挑んでいます。

 競泳日本代表ヘッドコーチとして、「チーム平井」のコーチとして、積み重ねてきたものが花開き、1つでも多くの日の丸をセンターポールに掲げるべく、選手たちとともに覚悟を持って世界に挑む所存です。ぜひ応援のほど、よろしくお願い致します。

選ばれるのではなく、自ら選ぶ

 さて、昨年末の「チーム平井」は、リオ五輪を戦い抜く心身の土台づくりのために、スペインのシエラネバダへ飛び、高地トレーニングを行いました。来たる"本番合宿"に挑むための"準備合宿"といった位置づけです。結果から言えば、質量とも満足度の高いトレーニングができ、当初のミッションはクリアした手応えがあります。

 今回の合宿では、いくつか「これまでとは異なる取り組み」をしてみました。その第一が、参加メンバーの決定方法です。

 五輪に向けた強化合宿は従来、メダルを狙うレベルのメンバーを選抜して連れていくという方法でした。今回も選抜制であることは同様ですが、自動的に連れていくのではなく、選抜された選手一人ひとりに参加する意志と覚悟があるかを確かめました。

 トップレベルの選手たちですから、もとよりやる気がないといったことはありません。しかし、「選ばれるのが当然」の立場だからこそ、ともすれば「決められている合宿だから参加しなければ…」と義務感が先に立ってしまうこともあるのではないか。身体的なコンディションはもちろん、気持ちの上でのコンディションを改めて確認し、本当に覚悟を持って希望する者だけを連れていくことにしたのです。

 選抜され志願した6人のメンバーで始めた合宿は、初日から空気が違いました。特に萩野公介は、昨年ケガをし、高地トレーニングも世界選手権も参加できませんでした。「公介、このトレーニングがポイントになる。ここからが重要だぞ!」と前々から伝えていたこともあり、誰よりも意気込んで練習に取り組んでいたと思います。

コメント2件コメント/レビュー

王者の王者たる所以ですね。いつも良い示唆・記事をありがとうございます。(2016/02/16 02:03)

「「世界で勝てる人」を育てる~平井伯昌の流儀」のバックナンバー

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「北島康介が改めて教えてくれたこと」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

王者の王者たる所以ですね。いつも良い示唆・記事をありがとうございます。(2016/02/16 02:03)

感動しました。50代前半で、今まさに「やり残したこと」に挑戦している最中です。時々、「なんでこんなことしているんだろう? 挑戦する意味、あるのかな」などと思うことがあったのですが、挑戦せずにはいられないのが自分なのに、自らストップをかけるような気分は金輪際吹き飛ばそうと思います。ちゃんと努力して、日々の小さな成長を楽しむことができれば、残りの人生で不完全燃焼にいつまでも後髪引かれることもなくなるでしょう。そう、私は、やりきってすっきりしたいのです。リオでの皆さんのご活躍を祈念しつつ、良い記事をありがとうございました。(2016/02/09 23:19)

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