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慎重に静かに狙った星奈津美の金メダル

己と敵を知る。それをどう生かすか

2015年9月4日(金)

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8月の世界水泳選手権バタフライ200mで金メダルを獲得した星奈津美選手。昨年11月に手術を受け、術後の不安を乗り越えて頂点をつかんだ(写真:ロイター/アフロ)

 ロシア・カザンで開催された世界水泳選手権が8月9日に終わり、リオデジャネイロ五輪まで1年を切りました。チーム平井は、萩野公介が大会前のケガで欠場するというアクシデントがありましたが、バタフライ200mで星奈津美が金メダルを獲得することができました。

 チームジャパンとしては、渡辺香生子の金メダルと銀メダル、瀬戸大也の金メダル、そして星の金メダル、計4個のメダルを獲得。目標のメダル数には届きませんでしたが、3人が「世界の頂点をつかむ感覚」を体感できたことは大きな収穫であり、リオに向けての大きな自信になると思います。

決意の手術を越えて

 全体を振り返ると、「敵を知り己を知る」ことの大切さを改めて実感させられる大会となりました。

 孫子曰く「彼を知り己を知れば百戦殆からず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」。闘う相手を把握できていたか。自分をコントロールできていたか。星の場合、己も敵もしっかり把握できたことが、確実に金メダルを取りにいけた一つの要因でした。

 その話をする前に、星について少し紹介しましょう。

 ロンドン五輪200mバタフライで銅メダリストとなった星は、さらに上のメダルを目指すべく、自らの意志で昨年末から「チーム平井」に加わりました。彼女は以前からバセドー病と闘いながら競技を続けてきましたが、世界のトップを狙うために、手術して完治させることを決意。昨年11月に手術を受け、約1カ月後から練習を再開しました。

 8月の世界選手権に向けて、どう仕上げていくか。もちろん無理は禁物ですが、術後の様子に気を配りながら、なるべく早く練習を始め、仕上げていくのが良いと私は考えていました。

 とはいえ当然、本人には不安もありますから、本格的な練習は年明けから、と考えている様子でした。星はとても堅実な性格で、それが文字通り堅実に練習を積み重ね、着実に実力を伸ばす支えとなってきました。

「「世界で勝てる人」を育てる~平井伯昌の流儀」のバックナンバー

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「慎重に静かに狙った星奈津美の金メダル」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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三品 和広 神戸大学教授