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「人体をサイボーグ化する」医療先端都市TOKYO

為末大氏が描く2020パラリンピックの東京の姿(後編)

2016年3月2日(水)

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 21世紀は都市間競争の時代だ。2020年東京五輪に向けて都市の改造や再開発が進む中、東京が世界で最も魅力的な「グローバル都市TOKYO」に進化するにはどうすればいいのか。2020年以降を見据えて「TOKYO」の持続的発展と課題解決に向けた具体的な提言を続けてきた(詳細は「NeXTOKYO Project」参照)。

 TOKYOの進化の方向性を、NeXTOKYOメンバーである各界のキーパーソンと語り、未来へのヒントを探る。今回は為末大氏。義足開発会社のXiborg(サイボーグ)を立ち上げた為末氏。2020年に開催されるパラリンピックに向けた取り組みを通して、東京がどのように変わることを期待しているのか。聞き手はA.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明(NeXTOKYOプロジェクト)、構成は宮本恵理子。

1978年広島県生まれ。陸上トラック種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2014年10月現在)。2001年エドモントン世界選手権および2005年ヘルシンキ世界選手権において、男子400メートルハードルで銅メダル。シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場。2003年、プロに転向。2012年、25年間の現役生活から引退。現在は一般社団法人アスリートソサエティ(2010年設立)、為末大学(2012年開講)、Xiborg(2014年設立)などを通じ、スポーツ、社会、教育、研究に関する活動を幅広く行っている(撮影:竹井 俊晴、ほかも同じ)

為末さんは、「侍」という会社の代表として、スポーツを通じた企業のブランディングにも取り組んでいますね。都市と関連した実績があれば教えてください。

為末氏(以下、為末):スポーツ選手と企業の関係というと、従来は「企業のロゴをユニフォームにつけて宣伝する」というフォーマットが一般的でした。それが最近は、企業の本業とリンクした貢献が増えてきていて、「水泳の○○チームのトレーニングは、この企業のノウハウが使われている」といったアピールの方が宣伝効果も高いと言われています。

 僕たちは以前、「ストリート陸上」と銘打って東京・丸の内で陸上競技をやったことがあるんですが、一番感謝していただけたのは三菱地所でした。浅草寺で体操をやった時も好評でした。

2020年の五輪でも同じようなことができたら面白いと思います。新国立競技場であれほどもめるんだったら、開会式は皇居前、陸上競技は行幸通りでやってしまうとか。いろいろな課題は当然ありますが、新しい五輪のあり方を見せてもいいんじゃないかと考えています。

為末:ありだと思いますね。都市づくりとアスリートって、これまでほとんど接点がなかったんですが、アスリートだからこそできる貢献はあるんじゃないかと感じています。

 世の中の大多数を調査して得られるマーケティングとは別の、自らの身体を20年くらい繰り返し使い続けてきた「実践知」と言ったらいいでしょうか。実践知に基づく評価を都市設計に活かせる部分はあるかもしれないと思っています。

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「「人体をサイボーグ化する」医療先端都市TOKYO」の著者

梅澤 高明

梅澤 高明(うめざわ・たかあき)

A.T. カーニー 日本法人会長

戦略・マーケティング・組織等のテーマで企業経営を支援。著書に「グローバルエリートの仕事作法」「最強のシナリオプランニング」。テレビ東京WBSコメンテーター。クールジャパン関連委員会の委員を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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