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リーマンショックが変えたアメリカの価値観

米ジャーナリスト佐久間裕美子氏が語る東京の魅力(前編)

2015年9月2日(水)

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 21世紀は都市間競争の時代である。日本最大の都市である東京が、世界で最も魅力的な「グローバル都市TOKYO」に進化するにはどうすればいいのか。本コラムでは、東京が「世界で最も魅力的なグローバル都市TOKYO」へと進化するための提言を続けてきた。

 初回「東京を世界一魅力的な都市に変えよう」では、「NexTOKYO PROJECT」の根底に流れる思想を説明。2回目の「都市間競争の切り札は『フィットネス』」では、2020年開催の東京五輪に向けて、「フィットネス」を切り口にした東京開発を提言。3回目の「世界で最もクリエイティブな都市TOKYOをつくる」では、渋谷・原宿・表参道といったファッションの聖地、サブカルが集積する秋葉原、アートの六本木、伝統的な文化が集う浅草・両国・日本橋など、それぞれの街ごとに、クリエイティブな文化を世界に発信できる施策を紹介した。4回目の「インフォメーションシティTOKYO」では、東京全体の情報武装を通じて、その魅力を高める手法を提言。5回目の「特区で都市活性化と産業育成の突破口を」では、これまで紹介した取り組みを実践するための、「NeXTOKYO特区」を提言している。

 2020年のTOKYOの姿はどうあるべきかを幅広い業界のキーパーソンと語り、ヒントを探る。今回はジャーナリストの佐久間裕美子氏。米ニューヨークを拠点に活躍する佐久間氏は、リーマンショック以降、アメリカ都市生活者の価値観が大きく変わってきていると指摘する。同じようなムーブメントがオリンピックを控える東京でも起こりつつある。東京が変わるには何が必要なのか。聞き手はマサチューセッツ工科大学助教、アーティストのスプツニ子!(NeXTOKYOプロジェクト)。

佐久間裕美子氏。1973年生まれ。慶應義塾大学卒業後、イェール大学で修士号を取得。98年から米・ニューヨークに在住し、出版社・通信社に所属してジャーナリスト活動を始める。2003年に独立し、日本のメディアにも寄稿実績多数。最新著は『ヒップな生活革命

都市として、東京に期待できる可能性とそれをひらく必要な条件を探っています。佐久間さんはニューヨーク、主にブルックリンを拠点にジャーナリストとして活動しています。著書『ヒップな生活革命』で描かれた新しい生活、価値観はとても面白かったです。ブルックリンは、ニューヨークを構成する5区のうち、イーストリバーを挟んでマンハッタンの東側に位置する地区で、1990年以降、アーティストが安い家賃を求めて移り住んで独自の生活文化を築いてきた地域。マンハッタン的な高級志向とは違った、オープンで生活感覚を活かしたカルチャーが注目を集めていて、ハンドメイド志向のアクセサリーブランド「ブルックリンチャーム」も昨年東京に出店しています。改めて今、ブルックリンで起こっていることについてお話いただけますか。

佐久間氏(以下、佐久間):アメリカではリーマンショック以降、人々がファーマーズマーケットで買い物したり、リサイクル素材を使ってリメイクするようなことを好むようになっています。

 それがさらに、ソーシャル(テクノロジー)やその活動をサポートする構造基盤と結びつく動きが出てきました。リーマンショックが起きたことで、人々が「大企業にコントロールされたくない」「そんなにモノって必要なんだろうか」「なんのために消費をしているんだろうか」と疑問を持ち始め、既存のアメリカのメーンストリームの文化を作ってきた価値観に対抗する、新しい価値観が現れたと思います。

 そこに、それらをサポートするインフラやシステムが加わり融合したことで、ルネッサンスみたいな文化の盛り上がりが一つの波としてできているのが現状です。

 この動きは様々な方向に枝分かれしていて、体の中に入れるものはオーガニックのものにしようという個人の選択への影響もあれば、地域経済を盛り上げようとするビジネスに発展しているものまで様々ですね。そういったいわゆるリベラルな価値観が新たな動きを生んでいます。

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「リーマンショックが変えたアメリカの価値観」の著者

スプツニ子!

スプツニ子!(すぷつにこ)

現代美術家、MITメディアラボ助教

インペリアル・カレッジ数学科・情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院を修了。テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた作品を制作。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ 助教に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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