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うるさいお客と付き合えば、会社を成長させてくれる

堀場雅夫・堀場製作所最高顧問を悼む

2015年7月22日(水)

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堀場製作所の創業者、堀場雅夫氏が逝った。哀悼の意を表し、戦後のベンチャービジネスを牽引した男の教えを数回にわたってお届けする。今回は「日経トップリーダー」の連載コラム「堀場雅夫の知的楽観経営論」で、2015年8月号に掲載予定だった原稿だ。本当のラストメッセージである。

 「このお客さん、やたらと要望が多くて、むちゃくちゃうるさいなあ。昨日のお客さんは、さっとお金を払ってくれてラクやったけど…」

 思わず、こんなボヤキを口にしたことはないですか。僕も昔は、そう思ったことがありました。けれど後になって気付いたのは、厳しいお客がいたからこそ、会社が発展できたということです。

いいお客と悪いお客を混同している経営者が多い

1924年生まれ。45年京都大学理学部在学中に堀場無線研究所を創業。国産初のガラス電極式pHメーターの開発に成功し、53年に堀場製作所を設立。「おもしろおかしく」を社是に掲げ、ベンチャービジネスのモデルともいえる企業をつくり上げた。61年には医学博士号を取得。78年会長、2005年最高顧問。15年7月14日逝去(2013年11月撮影。写真/大亀京助)

 「いい友だちと付き合いなさい」と、世の親はよく子供に言います。会社も同じで、いいお客と付き合うことはとても大切です。悪いお客とばかり付き合っていると、会社はおかしくなります。

 ただ、いいお客と悪いお客、これらを混同している経営者が結構多いんです。

 まず、悪いお客とはどんな会社か。例えば、いつも難癖ばかりを付けて、金払いが悪いというお客は確かに困ります。けれど、もっと悪いのは、商品価値をないがしろにするお客だと僕は思います。

 あなたがレストランのシェフだとしましょう。長時間仕込んで一生懸命に作った料理と、かなり手を抜いて作った料理の2種類を出して、どちらも「おいしい」と褒められたらうれしいですか。そうじゃないはずです。

 おいしいものはおいしいと評価してくれ、おいしくないものは「おい、こんなものを出すんじゃない!」と叱ってくれるお客のほうが、料理人は楽しいはずです。

 料理をちゃんと味わってくれないつまらないお客よりも、「この料理はおいしいねんけど、お金がないからちょっとまけて」というお客のほうが、よほどありがたい。

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「うるさいお客と付き合えば、会社を成長させてくれる」の著者

北方 雅人

北方 雅人(ほっぽう・まさと)

日経トップリーダー編集長

1991年一橋大学社会学部卒業後、日経BP社に入社。日経ベンチャー(現日経トップリーダー)、日経レストランなど経営誌の編集部を経て、2010年より日経トップリーダー副編集長。17年1月より現職。中小企業経営のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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