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ヨイショ役員が猛反対した「おもしろおかしく」の社是

堀場雅夫・堀場製作所最高顧問を悼む

2015年7月29日(水)

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堀場製作所の創業者、堀場雅夫氏が逝った。「堀場製作所=おもしろおかしく」というイメージがあるくらい、その社是「おもしろおかしく」は有名だ。ただその成り立ちについては、あまり知られていない。役員が全員反対したという、奇想天外な社是の秘密に迫る。

 「おもしろおかしく」という社是の起こりは1971年、堀場製作所が大阪証券取引所に株式を上場したときです。大証の理事長と話していたら「それはそうと、君のところの社是は何やねん」と聞いてきた。

 僕は社是なんて嫌いでした。およそ会社の内実と縁遠い、立派な言葉がつらつら書かれているだけ。お客様をちっとも大事にしない会社が、「お客様は神様」と社是に掲げているのを見ると、こいつらアホちゃうかと思う。

 社是を作ろうと思ったことは創業してから一度もなかった。それで胸を張って「うちに社是はありません」と答えたら、理事長はなかなか説得力がある人でした。

堀場雅夫(ほりば・まさお)
1924年生まれ。45年京都大学理学部在学中に堀場無線研究所を創業。国産初のガラス電極式pHメーターの開発に成功し、53年に堀場製作所を設立。「おもしろおかしく」を社是に掲げ、ベンチャービジネスのモデルともいえる企業をつくり上げた。61年には医学博士号を取得。78年会長、2005年最高顧問。15年7月14日逝去(2013年11月撮影。写真/大亀京助)

「気持ち」を社是に

 「おまえの会社が何の事業をしているのかは調べれば分かるけど、株主はおまえがどういうフィロソフィー(哲学)で経営しているのかを知りたいんや。企業の本当の顔というのはなかなか外から窺えない。『こういう気持ちで経営をしています』ということを示す一番いい方法が社是。だから作ったほうがいいぞ」

 ああ、なるほど。その話がすごく腑に落ちて帰りがけに本屋に立ち寄り、社是社訓集を手に取った。今まで馬鹿にしていた社是も、価値があると思って眺めると、これがなかなかおもしろい。哲学的なものもあるし、『論語』から取ったりしたものもある。

 社内で募集をしたところ、「極限に挑む技術の堀場」などたくさん上がってきた。満足して5つ選び、それを考えた社員に賞金を出して、食事もご馳走しました。ところが、「どないして思いついたんや」と尋ねたら、5人全員が「はい、社是社訓集から取りました。でもちょっとアレンジは加えてます」。おいおい、勘弁してくれよ。

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「ヨイショ役員が猛反対した「おもしろおかしく」の社是」の著者

北方 雅人

北方 雅人(ほっぽう・まさと)

日経トップリーダー編集長

1991年一橋大学社会学部卒業後、日経BP社に入社。日経ベンチャー(現日経トップリーダー)、日経レストランなど経営誌の編集部を経て、2010年より日経トップリーダー副編集長。17年1月より現職。中小企業経営のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官