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少子化時代の大学「縮小再編」待ったなし

検証・大学教育改革 with 田中弥生(5)

2015年10月6日(火)

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人口減少時代の大学教育のあるべき姿とは。変革が進まない現状とその理由、そして今、打つべき手とは。独立行政法人大学評価・学位授与機構の田中弥生先生との対談で明らかにしていきたい。その5回目。

前回から読む)

森田朗(以下、森田):私は4年前にシンガポール国立大学の、リー・クアンユー・スクールに2カ月くらいいたんですよ。大学のマネジメントというと、そのときに出席を求められた教授会を思い出します。リー・クアンユー・スクールは、こちらでいう公共政策大学院なんです。シンガポール国立大学には、ほかにもビジネススクールやメディカルスクール(医学大学院)、などいろいろなスクールがあります。

シンガポールで見た大学マネジメント

教授会では、どういう話し合いがおこなわれているんですか?

森田:大学本部から、それぞれのスクールに課題が課せられてるんですよね。それをどう達成したか、次のステップに向けて何をするのか、ということを非常に厳しく評価されるんです。例えば、リー・クアンユー・スクールなら、ガバメント系のパブリックポリシーを学んだ学生を教育するわけですが、その教育を受けた人材が世界のどういうマーケットにおいて、どのくらいニーズがあるのか大学本部がリサーチさせるわけです。私が出た教授会では、大学本部からの質問に対してどう答えるかが、議題でした。

田中弥生(たなか・やよい)
独立行政法人大学評価・学位授与機構 教授。 国際公共政策博士。専門は非営利組織論、評価論。クレアモント大学でピーター・ドラッカー氏に非営利組織論を学ぶ。財政破綻、超少子高齢化の中で「民間が担う公」の意義を問い続ける。行政改革推進会議民間議員、財務省財政制度等審議会 委員など要職を務める。(写真=尾関裕士、以下同)

田中弥生(以下、田中):すばらしいアウトカム志向ですよね。

森田:そうなんです。そして、そのマーケットで競合する大学を世界中から洗い出す。そのライバル大学に対して、我が大学はどういう特色を打ち出して対抗していくのか。その特色ある教育をするために、どういうカリキュラムをつくるのか。そのカリキュラムを実施するために、どういう教員をどのように配置しているのか。それについて、スクールの責任者に報告させるんですよ。

企業の事業部長が自分の部の事業について、市場調査の結果から今期の業績、マーケティング戦略、それに基づく施策などを発表する会議、みたいなものでしょうか。

森田:そう、これがマネジメントですよね。シンガポールは人口が500万くらいの国ですから、国内マーケットでは立ち行かないわけです。だから、世界のエリートを育てるのが最初から目標となっている。その中でどう大学院としてビジネスをしていくか、という考え方をしています。

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「少子化時代の大学「縮小再編」待ったなし」の著者

森田 朗

森田 朗(もりた・あきら)

国立社会保障・人口問題研究所所長

行政学者。東京大学大学院法学政治学研究科教授、東京大学公共政策大学院教授、同大学院院長、総長特任補佐、東京大学政策ビジョン研究センター長、学習院大学法学部教授などを歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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