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外国人との共働は「型を叩き込んだら自由闊達」

第25回 ジーリーメディアグループ 吉田皓一社長に聞く(後編)

2017年3月22日(水)

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 日本のインバウンド市場が急拡大する中、台湾から昨年400万人もの観光客が訪日した。台湾人口の実に2割近くである。にもかかわらず、これまで台湾からの訪日客に特化した総合メディアが存在しなかった。ジーリーメディアグループの吉田皓一社長は民放テレビ局の営業だったが、メディアビジネスに興味を持ち、独学で中国語を習得。2013年に台湾・香港向けに特化した「ラーチーゴー」というポータルサイトを立ち上げ、今では月間 ユニークユーザー数が70万人という日本観光情報で最大のサイトとなった。現地スタッフに生き生きと働いてもらい人気コンテンツを生み続ける秘訣を吉田社長に聞いた(聞き手はトーマツ ベンチャーサポート事業統括本部長、斎藤祐馬氏。前回の記事はこちらをご覧ください)。

斎藤:ラーチーゴーがこれだけ台湾人に支持されているのは、吉田さんが現地のことをよく知っているからですか。

優秀な留学生を日本で採用

吉田:僕もさすがにすべては分からないので、十数名の台湾出身のライター達に任せています。昨年、1人のライターが山梨県の清里を紹介する記事を書き、星を見に行こうと呼びかけたら、すごい人気になって、清里に台湾人観光客が押し寄せました。清里町から「いったい何をしたんだ?」と問い合わせがあったほどです(笑)。何であの記事がそんなに受けたのか僕は分からないんですけど。

斎藤:どのようにライターを集めているんですか。

吉田:採用にはこだわっていまして、一番多いのは日本に来ている台湾からの留学生をアルバイトで採用し、パフォーマンスがよい人材を正社員にするケースですね。どこよりも優秀なスタッフを採用していると自負しています。

日本の魅力を台湾に伝えるジーリーメディアの吉田社長(写真:菊池一郎、以下同)

斎藤:現地スタッフの感性をどのようにメディアに反映しているのでしょうか。

吉田:僕があれこれ口を出さず、スタッフが仕事しやすい環境を整備するようにしています。現在、社員21名のうち、台湾出身が14人、香港出身が1人、日本人が6人です。ライター達が取材しやすいように日本人スタッフがアポ取りを手伝ったり、PR会社からニュースリリースをもらったり、面白い情報を提供するなど、日本人が後方支援の役割を果たしています。

斎藤:外国人スタッフには自由に仕事をしてもらっているのですか。

吉田:基本的には任せていますが、一方で月間ユニークユーザー数を増やすことなどにコミットすることも求めています。企業のタイアップやPR記事ではやはりきちんと実績を上げなければなりません。どんなクライアントでも目標に対してはシビアですよ。数字として集客数を増やさなければなりません。
 契約をもらってからが勝負だと考えています。四半期でレポートを出したり、データを分析したりして集客数や滞在時間などをどう伸ばすかを提案しています。

台湾のカルチャーを理解してマニュアル化

斎藤:経営していくうえで、これまで最も苦労したことは何でしょうか。

吉田:やはり、社員の管理ですね。国籍もバラエティーに富んでおり、しかも女性が大半なので、意思統一や教育が常に大変です。例えば、春節(旧正月)となると、台湾出身のメンバーは全員帰国してしまいますから。本音を言えば、現場は困ってしまうのですが、彼女らに帰るなというわけにはいきませんよね(苦笑)。
 ときには中国語で諭したり、なだめすかしたりすることも必要です。頭にきて、ゴミ箱を蹴飛ばしたくなることもありますが、怒らず丁寧に説明することが大事です。

 当社は成長優先でもなければ、IPO(株式公開)を狙っているわけでもなく、ともかく社員を大事にしたいと思っています。ベンチャー企業にありがちですが、たくさん採用してふるい落とすというやり方はしません。社員が生き生きと働くことができて、その家族もハッピーになってほしい。

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「外国人との共働は「型を叩き込んだら自由闊達」」の著者

斎藤 祐馬

斎藤 祐馬(さいとう・ゆうま)

デロイト トーマツ ベンチャーサポート事業統括本部長

1983年愛媛県生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、2006年にトーマツに入社。2010年にベンチャーを支援するためにトーマツ ベンチャーサポート(現 デロイト トーマツ ベンチャーサポート)を事実上立ち上げた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長