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[329]少年よ、読め。そして森羅万象に多情多恨たれ

2016年2月12日(金)

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興味の対象がコロコロ変わります

Qこの前、友達に誘われて見に行った映画にハマり、そのシリーズが大好きな友達に話を振ってみたところ、「お前はなんでも中途半端に流行に乗る癖がある」と言われてしまいました。確かに、僕は興味のあるものがコロコロ変わってしまうので彼が言うことは間違いではないのですが、その芽生えてしまった興味を根絶やしにするのは嫌です。島地先生なら、彼にどう言い返しますか?ちなみに、その友達も趣味が多くあるのですが、その一つ一つにおいて深く掘り下げています。

(15歳・男性)

ミツハシ:今回は「乗り移り人生相談」史上、最も若い相談者ではないでしょうか。なんと15歳です。

シマジ:15歳というと中学校3年生か。

ミツハシ:そうですね。中学生がどんな経緯で「乗り移り」を読むようになったのか。まず、そこを知りたい気がします。

シマジ:伊勢丹メンズ館のサロン・ド・シマジを訪ねてきて、「シマジさんの書生にしてください」という中学生がいるくらいだから、「乗り移り」を愛読する中学生がいても不思議じゃない。少年が背伸びをして大人の世界を知ろうとするのは基本的に好ましいことだ。成長を促してくれるからね。

ミツハシ:相談内容はその年齢らしく微笑ましいですが。

シマジ:それでも本人はきっと真剣に悩んでいるはずだ。精一杯答えよう。

 開高健文豪は「森羅万象に多情多恨たれ」とおっしゃった。何事であれ、心を動かされるというのは素敵なことなんだ。

ミツハシ:「編集者マグナ・カルタ」ですね。

シマジ:左様。俺が編集長を務めていた「週刊プレイボーイ」編集部に、開高文豪は「編集者マグナ・カルタ九章」という編集者心得を贈ってくれた。

ミツハシ:ひと昔前なら、出版の世界で働く者のほとんど全員が知っている金言でしたが、最近は知らない人も増えましたね。

シマジ:実に嘆かわしい。出版界にとどまらず、よく生きようとするすべての男女にとって覚えておいて損のない言葉だから、今回の相談者と読者にお教えしよう。

<編集者マグナ・カルタ九章>
 読め。
 耳をたてろ。
 眼をひらいたままで眠れ。
 右足で一歩一歩歩きつつ、左足で跳べ。
 トラブルを歓迎しろ。
 遊べ。
 飲め。
 抱け。抱かれろ。
 森羅万象に多情多恨たれ。
 補遺一つ。女に泣かされろ。

 右の諸原則を毎食前食後、欠かさず暗誦なさるべし。
 御名御璽 開高健

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「[329]少年よ、読め。そして森羅万象に多情多恨たれ」の著者

島地 勝彦

島地 勝彦(しまじ・かつひこ)

コラムニスト

「週刊プレイボーイ」の編集長として同誌を100万部雑誌に。各誌編集長を歴任後、2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はコラムニスト。シガーとシングルモルトとゴルフをこよなく愛する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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