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[317]家庭では女房が法律である

2015年11月5日(木)

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癇癪持ちの彼との結婚に不安があります

Q3歳上、非常に機知に富み奇抜な発想をする独立デザイナーの彼と入籍を前提に同居中です。彼は仕事では大変な努力家の反面、プライベートでは幼児のように言動に落ち着きがなく、休みの日にはずっと一緒にいたがり、私は常に聞き役として同じ話を何度も聞かされ、家事も全て私です。自由な可愛い人だと思いつつ、時々疲れるのです。色々買ってくれるし、大事にしてくれていると感じるのですが、本人がストレスを抱えている時ちょっとした行き違いに癇癪を起こし激しく叱責する癖があります。私も言い返しはしますが、本当に苦痛で悲しいのです。伝えて少し改善しましたが結婚する事に不安があります。年齢的には落ち着きたいのですが彼と幸せになれるものでしょうか。

(38歳・女性)

シマジ:男は何歳になっても男の子だが、それにしても最近の男はさらに子供っぽくなっているのかもしれないな。

 日本一のジャズ喫茶「ベイシー」のマスターにして我が一関の悪友、正ちゃんこと菅原正二がいいことを言っていた。「家庭では女房が法律だからね。だから私は全て、法に準じて生きている」。あの正ちゃんが、家では一切かみさんに逆らわず、その言いなりになっているというんだ。

ミツハシ:自分の好きなように生きている菅原さんが、家庭では奥さんの言いなりですか?

シマジ:俺も似たようなものでね。俺や正ちゃんの世代の男は、家庭のことは女房に任せっきりだった。つまり、家事や家庭の運営を放棄し、女房に全権委任したわけだ。そうである以上、家の中のことは女房の意志を尊重し、女房が決めたことに不平を言わず従わなければいけない。義務と責任なくして権利なしだよ。

ミツハシ:菅原さんにしてもシマジさんにしても「ベイシー」や「サロン・ド・シマジ本店」のような自分の好き勝手できる城を持っていますからね。2人にとって、そちらの方が根城で、家は出城みたいなものなんじゃないですか?

シマジ:たしかにそうかもしれない。いずれにせよ、女房をどなりつけて良いことなどひとつもない。職場では部下たちを褒め、家でも女房を褒め、冗談で笑わせることが、男のしたたかな生き方というものだ。部下も女房も上機嫌で働いてくれるように仕向けなくてはいけない。ただ、そればっかりやっているとさすがに疲れるから、ひとりで自分勝手になれる小さな城が必要なんだ。

ミツハシ:相談者の同棲相手は、そういうタイプではないようですね。休みの日にはずっと相談者と一緒にいたがり、何度も同じ話を繰り返し聞かせているようですし、ちょっと気に食わないことがあると癇癪を起こすそうです。

シマジ:面倒くさい男だな。

ミツハシ:少し前に、子会社に転籍となってから怒りっぽくなった男性の妻からの相談がありましたが、こっちは筋金入りの癇癪持ちでしょうから、一生直らないんじゃないですか。結婚前にこれだけ不安を感じているわけですから、ここは結婚を考え直した方がいいのではないでしょうか。

シマジ:ミツハシ、俺は長く人生相談をやってきて気づいたことがあるんだ。別れた方がいいというアドバイスを、相談者は誰も望んでいないんだ。

ミツハシ:そういえば第311回の相談者なんか、その典型ですよね。

シマジ:落語にもそういうのがあっただろう。

ミツハシ:ああ、あります。「厩火事」の女房ですね。えーっ、「厩火事」というのは、髪結いの女が、怠け者で酒ばかり呑んでいる年下の亭主に愛想を尽かし、もう別れたいと仲人に相談を持ちかける噺でして。どうなるかと言うと……。長くなるので、ご興味がありましたらご自分でお調べください。

シマジ:あれと一緒だよ。みんな、どうすればうまくいくのか、どうすれば恋人や妻・夫が変わってくれるのか、彼・彼女の本心は何なのかを聞きたがっているんだよ。だから、別れてしまえというのは簡単だが、それではわざわざ俺が答えるまでもない。そこでだ、この癇癪持ちの彼氏への対処法を変えようじゃないか。

ミツハシ:変えるというと?

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「[317]家庭では女房が法律である」の著者

島地 勝彦

島地 勝彦(しまじ・かつひこ)

コラムニスト

「週刊プレイボーイ」の編集長として同誌を100万部雑誌に。各誌編集長を歴任後、2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はコラムニスト。シガーとシングルモルトとゴルフをこよなく愛する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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