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熱狂ポケモンGO、岩田社長の遺志継いだ米企業

米ナイアンティック快進、日本は「まもなく」

2016年7月19日(火)

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 米国を中心に、世界中のスマートフォンユーザーを熱狂の渦に巻き込んでいるゲームアプリ「ポケモンGO」。18日時点でまだ日本での配信は始まっていない。だが、少し先の未来を暗示するような光景が16日の夕方、東京・お台場に広がっていた。

16日、イングレスのイベントに参加していた女性の集団。杉並・中野エリアの女性ユーザーのみでサークルを作り活動しているという

 携帯バッテリーにつながれたスマートフォンをせわしなく操作しながら数十メートルの移動を繰り返す集団がそこかしこにいる。男女が入り混じり、中高生や外国人の姿も多い。覗き見ると、一様に宇宙空間のような同じ画面が映し出されていた。

 聞けば、位置情報を利用したスマホ向けゲームアプリ「Ingress(イングレス)」の愛好者。米グーグル発祥のベンチャー、ナイアンティックが開発・配信しているゲームで、アプリのダウンロード数は累計1300万を超える。この日は、ナイアンティック主催の一大イベントがお台場であり、数千人のイングレスファンが集結していた。

 このナイアンティックこそ、ポケモンGOを大ヒットさせた立役者。イングレスはポケモンGOのベースとなったゲームである。

「家にいたままでは楽しめない」ゲーム

 とにかくポケモンGOの勢いは凄まじい。6日に米国で配信されると、瞬く間に全米へとブームが広がった。米調査会社によると米国での1日の利用者数は約2100万人となり、人気ゲーム「キャンディークラッシュ」が記録した同2000万人を超える歴代1位を記録したという。

米ニューヨークでもポケモンGOのユーザーが大増殖中(Volkan Furuncu/Anadolu Agency/Getty Images)

 熱狂は順次、世界各国へと飛び火。任天堂の株価は15日までに7日終値から86%も急騰し、時価総額は約1兆8200億円も増加したことから、ポケモンGOは「任天堂復活」の象徴としても報じられている。

 しかし、任天堂や、同社が出資するゲーム企画会社のポケモン(東京都港区)は、あくまでポケモンGOの開発に協力する立場。ポケモンGOを開発・配信する主体は、ナイアンティックである。

 もともとナイアンティックは、グーグルの一部門としてイングレスを開発。世界中にイングレスのユーザーが広がると、2015年8月、グーグルからの独立を決めた。

 すると翌9月に任天堂・ポケモンと提携し、イングレスをベースにした新たなゲーム、ポケモンGOを開発すると発表。さらに翌10月には、グーグルに加え、任天堂とポケモンの3社から最大3000万ドル(当時のレートで約36億円)の出資を受け入れることで合意するなど、独立後、矢継ぎ早に新施策を打ち出していた。

 その結実が、ポケモンGOの大ヒットというわけだ。

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「熱狂ポケモンGO、岩田社長の遺志継いだ米企業」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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