• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ソフトとハード、どっちが重要?

2015年8月3日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 数年前アメリカの権威ある大学である2人の教師の討論の場に居合わせたことがある。教師の1人はエンジニア、もう1人は音楽研究家である。

 エンジニアが「組織の経営においては近年ますますソフトウエア的能力が大切になってきている」と発言したのに対して、音楽研究家はほとんど怒りに近い反応で、「ソフトウエア的能力と言われているものは、実際には我々が考えているよりも、もっともっとハードウエア的なものに近い」と反駁した。私は全くその通りだと思う。

 経営の世界では一般化しているこの言葉「ハード」「ソフト」を理解するには、マネジメント教育が始まったころ、米国では50年代の終わりにまで遡らなければならない。

 第二次大戦後の工業の飛躍的発展の中で「管理職」という新しいポストが生まれ、能力の高い管理者が必要とされるようになった。彼らは製造、取引から販売、ひいては市場のニーズに対応した企業戦略を立てることまで、企業のありとあらゆる動きを管理するものであった。

科学的経営はもはや非力である

 ある技術者が学業を終えてその専門性を買われて管理者となったとしよう。前に挙げた能力は大学で学ぶことができるだろうか? 「科学的知識」の上に管理職としてのスキルをどうやって身につけたらいいのだろうか? こういった問いに対して初期のビジネススクールは経済、数学といった学科と行動心理学の科目を設定していた。

 「科学的」経営というコンセプトは、マネジャーたちが日々複雑化する問題を解決するためには、もはや非力になってしまった。純粋なビジネス上のスキルに加えて、共感、コミュニケーションの力、自分を知ること、影響力など別の分野の能力が重要となってきたからだ。

 我々はソフトウエアという形のないもの、直接触れないものから出来上がった世界、つまり数量の世界から、管理不可能な世界に入っているわけだ。しかしながらこのソフトウエア的能力を“ソフト”(やわなもの)と呼べない2つの理由がある。

コメント0

「1分で読める経営理論」のバックナンバー

一覧

「ソフトとハード、どっちが重要?」の著者

Cサイモン

Cサイモン(くりすてぃーな・さいもん)

IEビジネススクール教授

スペインのマドリード自治大学で心理学の学位を取得、英オープンユニバーシティで技術のPh.D.を取得。2000年からIEビジネススクールの人材管理教授。2008年からIE大学の心理学部長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官