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村上家に伝わる「通信教材白紙事件」

リブセンス・村上社長の育てられ方に学ぶ(後編)

2015年6月19日(金)

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経営者、著名人の育てられ方を考察する本連載。今回はリブセンスの村上社長の後編だ(前回の記事はこちら)。「自由と責任」の教育方針の下、村上社長が責任を果たさなかったときには、母親は烈火のごとく叱った。白紙の通信教材が見つかったときもそうだった――。(本文敬称略)

 真冬でも、素足にビーチサンダルを履いていた少年時代の村上。両親はその行動を止めるどころか、尊重した。こうした選択の自由が存分に与えられていたことが、「経営者・村上太一」を形作っていく。

 ただ、少し気になることがある。

 あまりに自由に子どもを育てたら、まかり間違えば道を踏み外すことにもなりかねないのでは、という点だ。自立心に富んだ人間に育つのか、それとも手がつけられないほど奔放な人間になってしまうのか。その分岐点はどこにあるのか。村上に尋ねると、2つ挙げた。

 
村上太一(むらかみ・たいち)
1986年生まれ。早稲田大学政治経済学部1年に在籍中の2006年、リブセンスを設立。09年大学卒業。11年、25歳1カ月という当時の史上最年少で東証マザーズに上場した(写真:大亀京助、以下同)

 1つは、子どもが自分で選択したにもかかわらず、それを実行していないと母は烈火のごとく叱りつけたそうだ。例えば村上家に伝わる「通信教材白紙事件」。

白紙の通信教材を見て、母は涙を流して叱った

 村上は小学校低学年のとき、通信教材を取っていた。この教材を使って勉強すると村上自身が決めていたのに、結局さぼってしまった。

 ある日、教材を開いた母親がその事実に気づくと、普段は温厚な母親が大粒の涙をこぼしながら、「自分で決めたことはやりなさい!」と村上をきつく叱った。

 またエレクトーンの練習も、決めたところまで練習しないと、母親は楽譜をビリビリと破って、怒りをあらわにしたという。自由の代償として、しっかり責任を求めるのが、村上家のルールだった。

 村上が、人生を真っすぐに進むことができたもう1つの理由は、「親に愛されている」という自覚を強く持っていたことだ。

 母親は、村上が何かに興味を持つと全力で応援してくれた。幼稚園のとき、工作で機織りに熱中したら、母親が機織りで使う毛糸をたくさん買ってきて、それは村上が飽きるまで続いた。

 逆に興味がないなら、強く勧めない。例えばクラシックコンサートに行ったとき、退屈で寝てしまった村上を起こすでもなく、「興味がないなら、寝てていいよ」と言ったという。子どものことをしっかり見て、どんなことに関心があるのかをさりげなく探り、無理強いはしない。

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「村上家に伝わる「通信教材白紙事件」」の著者

北方 雅人

北方 雅人(ほっぽう・まさと)

日経トップリーダー編集長

1991年一橋大学社会学部卒業後、日経BP社に入社。日経ベンチャー(現日経トップリーダー)、日経レストランなど経営誌の編集部を経て、2010年より日経トップリーダー副編集長。17年1月より現職。中小企業経営のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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