• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

超キモイ会社には、ゲシュタポがいっぱい

東京管理職ユニオン委員長・鈴木剛さんに聞く「会社はなぜ、カルトなのか」

2017年2月16日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今回は、労働組合・東京管理職ユニオン委員長の鈴木剛さんに、「会社はなぜ、カルトなのか」をテーマに取材を試みました。

 前々回はキモイ奴、前回はトロイ奴を取り上げました。こういう人たちが居座ることができるのは、その会社にはカルト的な側面があるからではないか、と私には思えるのです。

 この場合の「カルト」とは、次のようなものを意味します。

・世間の感覚からかけ離れた、非常識な空間に、社長を中心とした体制が出来上がっている。

・独自のルールや慣習、文化や社風などがある。その多くは、社会常識や法律などに照らして明らかに問題がある。それでも、全社員の半数以上がそれらの正当性を信じ込んでいる。

 これらを踏まえ、鈴木さんに取材を試みました。そのやりとりを紹介します。

企業などと団体交渉をするとき、カルト的な体質を感じることはありますか?

東京管理職ユニオン委員長・鈴木剛さん

鈴木:ええ、ありますね。特にワンマン経営者がいる中小企業や、大学や社会福祉法人などです。団体交渉の場に社長や理事長が現れ、自説を展開することがあります。創業時から今に至るまでのいきさつなどを延々と語ります。多くの会社では、社長や理事長などは団交の場には現れません。人事部や総務部に丸投げで、逃げてしまっているのです。

 社長や理事長などが現れる組織は、ある意味でマトモであるのかもしれません。ところが、団交の本題であるはずの、解雇や退職強要などの問題にいつまでもふれない。労働基準法をはじめ、労働法などを守ろうとする意識がきわめて希薄です。自分たちの社内や大学内にあるルールこそが最優先と言わんばかりです。

 ようやく、解雇や退職強要の話題にふれたかと思いきや、また、自説の展開になります。我々の組合員となった社員のことを「能力が低いから、辞めてもらう」「うちの文化や論理になじんでいない」などと言います。そこから先に話を進めない。「能力が低い理由」も、「組織になじんでいない」と思える根拠も提示しない。これでは、話し合いになりえない。

労働組合ユニオンが会社の前で抗議せざるを得ない背景の1つがこのあたりにありそうですね。つまり、市民感覚が通じない…。

鈴木:たしかに、世間の感覚が通じない。組織の中でしか通用しない、密室の空間があります。これが、カルトの特徴なのです。言い換えると、市民感覚とは遠くかけ離れた、独特の文化があります。

 カルトの発展期になると、社長や理事長を中心に、この文化を守ろうとする空気が浸透します。皆が、無批判に従う。我々のような労働組合が侵入しようとすると、強い拒否反応が出るのです。労組の組合員となった社員を「裏切り者」や「異分子」として扱い、徹底して排除しようとします。

コメント18

「職場を生き抜け!」のバックナンバー

一覧

「超キモイ会社には、ゲシュタポがいっぱい」の著者

吉田 典史

吉田 典史(よしだ・のりふみ)

ジャーナリスト・記者・ライター

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年以降、フリーランスに。特に人事・労務の観点から企業を取材し、記事や本を書く。一方で、事件・事故など社会分野の取材を続ける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手