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管理職「性善説」こそが、会社をカルトにする!

2017年3月16日(木)

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 今回は前回に引き続き、ベテランの人事コンサルタント・森 大哉さんに取材を試みた内容を紹介します。森さんはコンサルタントとして20数年のキャリアを持ち、数百を超える企業の人事制度設計や組織改革などに関わってきた方です。現在は、コンサルティング会社・トランストラクチャの代表取締役をしています。
人事コンサルタント・森 大哉さん

 前回と今回の記事は、私が会社員をしていた頃、ある上司に仕えたときのことをモチーフにしています。この上司が、部下である課長や私を必要以上に抑えつけようとするのです。その頃、私は部長のマネジメント力やメンタリティーに愕然として、バカバカしくて仕方のない日々を送りました。詳細は、前回の記事(「集団で課長を無視する、カルトな職場」)をご覧ください。

 今回は、森さんに、なぜ、そのような上司が淘汰されないのかをテーマに話をうかがっています。まず、森さんの経営する会社の管理職やご自身に、優秀な部下を抑えつけようとした経験があるかどうか、をお聞きしました。そこから話を広げ、管理職のあり方について話をうかがってみました。

ご自身が経営するコンサルティング会社では、管理職が優秀な部下を抑えつけて、台頭できないようにすることはないでしょうか?

:当社では、そのようなことはまったくありません。それには、いくつかの理由があるかと思います。1つは社員数が50人前後ですから、役員である私たちやほかの管理職をはじめとした社員の目が行き届いているのです。もう1つは、人事コンサルティング会社ですので、特に社員の採用や人事評価、育成などには日ごろから様々な注意を払っています。

 コンサルティングの現場では、クライアントの評価者を集めて部下の評価の中身を皆で検証し合う「評価会議」というものを実施することがあります。当社では、それと同様のことを行っています。

 この評価会議では、マネージャ―たちが会議室に集まり、部下たちにつけた評価とその理由についてひとりずつ説明をします。たとえば、「〇〇さんをC評価にしました。~にやや問題がありました」と発言します。それを聞いていたほかのマネージャ―が、「それは厳し過ぎはしないですか?基準に照らせば、B評価が妥当です。~という理由だから、Bでいいと思います」などとコメントします。

 こういうやりとりをコンサルタントがファシリテーターとなって活性化し、議論をより深いものにしていきます。当社であれば、役員がします。時には、「それは違うのではありませんか」「根拠は薄弱ではありませんか」などと投げかけます。このような場を設けると、考課者であるマネージャ―はいい加減な評価ができなくなります。事実にもとづかないことや、あまりにも主観の強い評価をすることが難しくなっていくのです。ふだんから、部下たちや部署のことを正確に把握しようとするはずなのです。

 私は、日本企業の人事評価の1つの問題点は、1次考課者の評価の仕方にあると考えています。1次考課者は、評価を受ける社員のすぐそばにいる人です。通常は、2次考課者である管理職よりは正しい判断ができるはずなのです。それができていないとすると、やはり、問題なのです。

コメント6件コメント/レビュー

何をや言わん…か?
「性善説」か「性悪説」だけの問題ならそれで決めればよいが、本質はそんな問題ではない!
人が人を評価するのだ、好きか否かは残る、その中で人事考課・評価をすることの意味と重要性
その責任を評価者に教育するのも、会社、上司の仕事です。
命令系統は上から下を基本に、部下への他の部分もその上司の責任。
部下の評価が悪ければ、その上司である自分の評価も悪くなるのはあたり前です!
こんな基本を理解させられない会社が問題です。
会社は人で出来ているんです!(2017/03/17 10:35)

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「管理職「性善説」こそが、会社をカルトにする!」の著者

吉田 典史

吉田 典史(よしだ・のりふみ)

ジャーナリスト・記者・ライター

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年以降、フリーランスに。特に人事・労務の観点から企業を取材し、記事や本を書く。一方で、事件・事故など社会分野の取材を続ける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

何をや言わん…か?
「性善説」か「性悪説」だけの問題ならそれで決めればよいが、本質はそんな問題ではない!
人が人を評価するのだ、好きか否かは残る、その中で人事考課・評価をすることの意味と重要性
その責任を評価者に教育するのも、会社、上司の仕事です。
命令系統は上から下を基本に、部下への他の部分もその上司の責任。
部下の評価が悪ければ、その上司である自分の評価も悪くなるのはあたり前です!
こんな基本を理解させられない会社が問題です。
会社は人で出来ているんです!(2017/03/17 10:35)

評価結果は数字でも、通常の日本の企業は、その数字が情理である場合が多いのでは。
所詮、自分が見たいことろだけ見るのが人間ですので、全体最適で判断できる仕組みが
ないと、真面目に働いている人が報われません。
管理職は、全て2年~5年契約にしては如何でしょうか?(2017/03/16 17:30)

上司の部下に対する嫉妬、上司の器の大きさを図るよい着眼点だと思います。いくら権力を持っていても自分の存在を脅かす存在を潰そうとする、これは人間に限らず動物の本能ですし、仕事の能力だけでなく部下が資産家だったり奥さんが良家の子女だったりその子供が有名大学に入ったり、私生活の面でも妬みのターゲットにされかねません。今年も大学合格発表たけなわ、自分の子供が浪人の憂き目にあった上司が部下をイジメるシーンありや。(2017/03/16 15:50)

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