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華僑は「考えない」から要領がいい

2017年3月29日(水)

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 働き方改革が叫ばれ、ノマドワークやワークライフバランスなどといった言葉が注目される中、出勤というものに縛られない労働形態が浸透しつつあります。そのような状況ですので、どのような業種・職種でも「生産性」が評価基準で高いウエートをしめつつあります。いわゆる「要領のいい人」が評価される傾向であると言えるでしょう。

 「あいつは要領がいい」という言葉に、サボっているくせにずるい、といった良くないイメージを感じたのは一昔前のことです。今は「要領がいい」と言われたら、うれしく感じる人も多いのではないでしょうか。

 「要領のいい人になりたい」と思ってもなれない人は、「要領がいいとは何か?」を知るところから始めましょう。かくいう私も以前は全く分かっていませんでした。それを思い知らされたのが、華僑から言われた「考えるな」の一言。華僑に弟子入りした当時、いちばん驚いた教えでした。会社員時代は上司から「もっとよく考えろ」と言われていましたし、「まずは自分の頭で考えろ」という叱咤の言葉も社内でよく耳にしていました。

 ですが今では「考えるな」の教えが、恐るべきスピードで財を成す華僑の要領の良さ、生産性の高さとつながっていることを知っているので、私は部下に「考えろ」とは言いません。

 華僑の言う「考えるな」の意味するところは3つです。

  • ①分からないなら考えるな(答えが出るはずがない)
  • ②難しく考えるな(難しく考える時点でスピードが出ない)
  • ③その場で考えるな(準備不足、弱みの露呈につながる)

 ひとつずつ順番に見ていきましょう。

分からなくてもやってみるほうがいい

 まず、①分からないなら考えるなから。私は華僑から「バカが考えてもバカな答えしか出てこない」と身も蓋もない言い方をされましたが、言われてみれば真理です。中国古典の『荀子』にこんな言葉があります。「疑を以て疑を決すれば、決必ず当たらず」。確信をもたずに確信のない決定を下せば、その決定は必ず当たらないという解釈でいいでしょう。わざわざ間違った答えを出すためにウンウン唸って考えるほど要領の悪いことはありません。

 ではどうすればいいのでしょうか? 自分一人で考えようとせず、経験者に聞けばいいのです。難度の高い仕事に取り組む時などはもちろんのこと、例えば新規プロジェクトに参加する権利が与えられたなど、突然チャンスが舞い込んできた場合も、周囲や知り合いに類似した経験をもつ人がいれば、何も考えず迷わず悩まず教えてもらえばいいのです。

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「華僑は「考えない」から要領がいい」の著者

大城 太

大城 太(おおしろ・だい)

前仲原物産社長

大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーを経て、華僑の大物と言われる人物に師事。起業1年目でアルバイトと2人で年商1億ビジネスを作成。現在、前仲原物産、エスディーメディカルなど5社の代表を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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