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苦手な人間ほど好んで利用するから華僑は儲かる

2017年7月5日(水)

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 「華僑といえばお金儲けが上手」――世間ではそんなイメージがあると思います。私が知る華僑たちも、そのイメージを裏切りません。華僑の中にも経済的格差はありますが、「お金儲けは難しい」と言う人には出会ったことがありません。それは華僑しか知り得ない、もしくは華僑にしかできない商売のノウハウがあるからだろう。当初、私はそのように考えていました。ですが違ったのです。華僑がもつ最強のノウハウといえるものは「人間関係のコミュニケーションのうまさ」だったのです。

 そもそもお金は人を介して流通するものですから、コミュニケーション上手な人が商売上手なのは当たり前の話です。世界中を見渡してみても、コミュニケーションが商売の基本になっていない国はどこにもありません。しかし、華僑のコミュニケーションのうまさは、欧米とも日本とも違い、実に独特なのです。

 「でも、結局は華僑って中国人でしょ?」。このように、ニュースなどでよく報道されている日本に観光に来て爆買いしている中国人と華僑を同じように捉えている人もいるでしょう。確かに華僑は中国人です。そして、日本を訪れる中国人の中には、大声で話しながら銀座の目抜き通りを闊歩し、きちんと並んでいる列に割り込むなどマナーの悪い人もいます。それだけに「そんな人たちがコミュニケーション上手なんて言われても、少しもピンとこない」と、あなたが思ったとしても不思議はありません。

華僑は「ダイバーシティ・マネジメント」の達人

 一時的に日本へ来ている来日中国人と、日本に溶け込んでビジネスをしている在日華僑ではいろいろな違いがあります。中でもコミュニケーションにおいて華僑独特といえるのが「誰でも受け入れる」姿勢です。自分とは異なる文化や考え方をもつ人をどんどん受け入れて生かそうとする。それは今で言うところの「ダイバーシティ・マネジメント」に通じる考え方です。

 「ダイバーシティ」とは「Diversity=多様性」のこと。「インクル―ジョン」という単語と一緒に「Diversity&Inclusion=多様性の受容」として使われることも多くあります。そして「ダイバーシティ・マネジメント」とは、国籍、生活スタイル、宗教、価値観など人それぞれの多様性を受け入れて生かしていく取り組みのことを言います。米国を発祥として日本へ入ってきたのはずいぶん昔のこと。単一民族国家の日本では根付きにくかったようですが、近年のグローバル化に伴い「ダイバーシティ・マネジメント」への注目度は年々高まっています。

 2016年、日本においては外国人労働者の数が初めて100万人を超えました。2020年に開催が予定されている「東京オリンピック」に向けて、グローバル化はますます進んでいくでしょう。こうした人材の多様化を受け入れるために、「ダイバーシティ・マネジメント」を推進する企業も増えています。

 この「ダイバーシティ・マネジメント」を、日本人が意識し始めるずっと以前から実践していたのが華僑です。もちろん表現は違います。私が師事した華僑のボスの言葉を借りれば「人を選ぶな」。シンプルを極めた言葉ですが、要するに「誰でも受け入れろ」ということなのです。多様性どころか、「誰でも受け入れ、誰とでもうまくやり、誰でもうまく使え」と。人を選ばないからこそ、華僑はどこの国でも成功していくのだとボスは言います。

コメント5件コメント/レビュー

日本人は・・、華僑は・・という括り方は正しいと思いませんが、自分軸という観点は良いと思いました。
人間は万物の尺度である、我思う故に我あり・・等と通じます。
 
What kind of man should I be -- Yourself !
別にハーバードのエリートの話ではありません。

ps.
>仕事上の些細なミスを上司に叱られているうちに、上司の感情が高ぶってきたのか、人格攻撃のような罵声を浴びせられることになりました。

上司の感情が高ぶったのはなぜだろう・・と感じました。(2017/10/02 12:41)

「華僑直伝ずるゆる処世術」のバックナンバー

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「苦手な人間ほど好んで利用するから華僑は儲かる」の著者

大城 太

大城 太(おおしろ・だい)

前仲原物産社長

大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーを経て、華僑の大物と言われる人物に師事。起業1年目でアルバイトと2人で年商1億ビジネスを作成。現在、前仲原物産、エスディーメディカルなど5社の代表を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

日本人は・・、華僑は・・という括り方は正しいと思いませんが、自分軸という観点は良いと思いました。
人間は万物の尺度である、我思う故に我あり・・等と通じます。
 
What kind of man should I be -- Yourself !
別にハーバードのエリートの話ではありません。

ps.
>仕事上の些細なミスを上司に叱られているうちに、上司の感情が高ぶってきたのか、人格攻撃のような罵声を浴びせられることになりました。

上司の感情が高ぶったのはなぜだろう・・と感じました。(2017/10/02 12:41)

 書き出しが乱暴で恐縮だが、日本人は何でも「奉り」過ぎる。もっともっとフラットであっていい。その原因は島国であるが故か、その地しか知らず、当面見るもの聞くものが珍しいはいいのだが、闇雲に唯礼賛する処がありはしないか。敷衍するとこれが地政学的にもそう、国民性にもある僻、歴史的にも堆積する主義や思想になっていると言える。独りよがりズムと言ってもいい。いい悪いの視点でない。取り敢えずどういう点、どういう面でこうだからというリストアップだ。昨今の何でもグローバリズム、何でもイングリッシュ、英語でなければ夜も日も明けない風潮に見て取れる偏った姿勢について、矯正のための手法として列挙している。あげつらう事の一つ前の作業のつもりだ。見出しの苦手な人間ほど好んで利用するから華僑は儲かるは経済・金融面からの視点としては理解するが、華僑を一コミュニテイとして見ても素晴らしいお手本になると思う。話を戻して、記述は真の、本当のダイバーシティのすすめの筈― 自国語を知って他国語も知る。日本語は外国人にとっては飽くまで外国語なのだ。日本人にとって英語をはじめドイツ語、フランス語が外国語であるように。世界はそういう事を弁えて学ぶ処から始まらねばならない事こそ肝要と思うが如何。(2017/07/05 09:56)

全く同感です。またそういう生き方をしています。まさしく『ライバルは自分自身』です。
自分自身の目標に対して(他人から見ればたいした目標でもないですが)それでも怠け心が芽生えます。それを克服しながら目標に向かって行動するのです。
自分に批判する人に対しても『人それぞれ考え方が違うのだからそういう意見もあるだろう』『貴重な時間を私のために費やしているのは私に存在感があるからだ』と考えます。
他人の批判を気にし過ぎると八方美人になって疲れるだけです。
 自立するということは、周りに配慮しつつ、自分の考えをしっかり持つということだと思います。(2017/07/05 09:20)

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三品 和広 神戸大学教授