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相手を気持ちよくさせる華僑流話術のキモ

2016年12月14日(水)

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 一昔前、ビジネスに必要な要素として「ヒト、モノ、カネ」を挙げる人は多くいました。それが最近は「ヒト、モノ、カネ、情報」と言われています。情報自体は昔から重要なものでしたが、誰しもが自由に情報を入手することはできませんでした。それがインターネットの登場で誰でも情報に簡単にアクセスできるようになり、その中でもいわゆる川上の情報はビジネス上の判断を行うのに非常に大切な役目を担うようになっています。

 何事にも裏と表、影と光があるわけですが、こと情報に関してもそれは例外ではありません。日々情報を検索する方も多くいらっしゃると思いますが、インターネットにある情報はそれこそ玉石混交状態。気軽に検索して知ったつもりになっていたら、実はその情報は正しくなかった、という経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?

 人は文字情報を信じやすいというある種の弱点があります。それは、幼い頃に両親から読み聞かせをしてもらい、親が何かを読んでいるのを見て育ち、学校へいく年齢になると皆、読み書きから習うからでしょう。そういう歴史をたどると、読むことで知ることができる、賢くなれる、という経験をしてきていますので、文字情報に対して無防備になってしまうのは仕方のないことかもしれません。

 また日本の学校教育では、先生が生徒を指名し、発表させるという風習がありますので、読んだことや知っていることを話す、聞いてもらう、ということが当たり前だと考えるようになります。こうして、知っていることはなんでも話したい、聞いてほしい、という状態ができあがっていきます。これは頭の中に入っている形の見えないことを見えるようにする、という行動と言い換えてもいいかもしれません。

 皆がこのような感覚を持つようになると、非常に困ったことがコミュニケーションの現場で起こるようになってきます。そうです、相手もこちらも話したい、聞いて欲しい、という状態になってしまうのです。そんな中では、自分の話をすることを抑制して人の話を聞くことができる人は、それだけで価値があると言えるのではないでしょうか。

華僑は、相手に気持ちよく喋らせて徳を得る

 特に、故郷を離れて身一つで他国に乗り込み、ビジネスで成功することを使命とする華僑にとって、相手の話を聞くスキルは非常に重要になってきます。人がして欲しいことをしなければ、お金儲けはできないからです。ビジネスを成功させてお金持ちになるという明確な目的をもつ華僑は、「私は私は」という自己主張を慎みますが、相手の言いなりにもなりません。相手に気持ちよく喋らせ、話に上手く反応しながら、相手にそれと気付かれずに自分が望む方向へ導いていくのです。あくまでも相手主導のように見せてしっかりと得を取る手腕はあっぱれとしか言いようがなく、単なる需要(聞いてほしい)と共有(聞いてあげる)を超えたコミュニケーションスキルを感じさせます。

 そんな華僑ですが、当然ながら生まれつきコミュニケーションスキルに長けているわけではありません。民族的な性格の影響はあるにしても、コミュニケーションスキルの差異は基本的に育った環境によるところが大きいと考えるのが妥当でしょう。では華僑が育った環境は私たち日本人と何が違うのでしょうか? それは当コラムに毎度登場する「中国古典」の存在です。子どものころから人生のバイブルとして中国古典を日常的に使ってきた華僑は、人間の欲望というものを知り尽くしているのです。

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「相手を気持ちよくさせる華僑流話術のキモ」の著者

大城 太

大城 太(おおしろ・だい)

前仲原物産社長

大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーを経て、華僑の大物と言われる人物に師事。起業1年目でアルバイトと2人で年商1億ビジネスを作成。現在、前仲原物産、エスディーメディカルなど5社の代表を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官