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IoT時代は日本ものづくりのチャンス

2016年9月1日(木)

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「IoT(Internet of Things)」時代が到来し、ものづくりに新たな潮流が押し寄せている。設立したばかりのスタートアップ企業(ベンチャー企業)への投資・育成を手がけるMistletoe(ミスルトウ)の孫泰蔵社長兼CEO(最高経営責任者)は3年前、こうした潮流をにらみ、ハードウエアを手がけるスタートアップを支援するABBALabを仲間とともに立ち上げた。ものづくりの新しいアイデアを持つ起業家と、それを具現化するための技術やスキルを持つ様々な人材とをつなぎ、日本発のイノベーションを狙う。

 ものづくりの世界に今、新たな潮流が押し寄せています。「IoT(モノのインターネット)」です。この潮流の中で日本は必ずや持てる強みを生かし大きな発展を遂げることができると私は確信しています。これから活躍するであろうスタートアップを支援すべく、私が仲間と立ち上げた企業、ABBALab(アバラボ)についてご紹介します。

 まずはIoTが産業界にどのような変化をもたらすのか、インターネットの歴史を振り返りつつ見ていきましょう。

 インターネットはこれまでいくつかの大きな節目を超えて発展してきました。
 第1の節目は1995年。「Windows95」の登場やインターネットプロバイダーの急増でインターネット普及に弾みがつきました。ネットスケープやヤフーのようなインターネット企業が人気を博し、デスクトップパソコンを通じて世界の様々な情報に触れられるようになったのがこの時でした。

 第2は2005年。インターネットがナローバンドからブロードバンドに進化し、テキストだけでなく画像や映像など大量の情報がやりとりできるようになりました。端末の中心はデスクトップパソコンからノートパソコンへと移行。YouTube、Facebookのようなソーシャルメディアも普及し始めました。

 第3の節目は「iPhone」が登場した2007年。人々はスマートフォン、タブレット端末などのモバイル機器でインターネットに接続するようになり、その後、配車サービス「Uber」やコミュニケーションアプリ「LINE」などの新しいサービスが登場して人気が集まり始めました。

 このようにインターネットは大きな発展を遂げてきましたが、我々が感じる進化は端末の「画面の中」にとどまるものでした。それがガラリと変わったのが第4の節目となった2015年です。IoT時代が到来。すべてのモノがインターネットにつながることで、画面の中だけでなく、モノ自体が進化・変化するようになりました。これから先、さらにモノが変化していけば、家の中、オフィスの中、街の中の様子も変わり、我々の暮らしや仕事の仕方も大いに変化、進化していくはずです。

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「孫泰蔵の「ワイルド・サイドを歩け」」のバックナンバー

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「IoT時代は日本ものづくりのチャンス」の著者

孫 泰蔵

孫 泰蔵(そん・たいぞう)

Mistletoe社長兼CEO

1972年生まれ。東京大学在学中にインディゴを設立しネット起業家の草分けとして活躍。起業家を育てるシリコンバレーのようなエコシステムを日本に構築することを提唱する。ソフトバンク社長の孫正義氏は実兄。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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