• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

脳梗塞との戦いの始まりで、最善は尽くせたか?

検査や薬の選択めぐり、病院への不信感も

2017年6月21日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

奇妙なことに、症状は嘘のように消えた

深夜、救急車で近くの救急病院へ。(写真:PIXTA)

 ものの10分ほどで救急隊員が駆けつけてくれたが、ここで奇妙な事が起こった。

 右手脚が感覚を取り戻し、脳梗塞だと思いこませた症状が嘘のように消えてしまったのである。救急隊員に向かって私は事の経緯を伝えたが、現状何も問題がない私を、救急病院に連れて行って良いものかどうか、彼らは迷っているようだった。

 しかしほんのちょっとの間とはいえ、手足の感覚を失ってしまった恐怖感が生々しく残っている以上、もう大丈夫だと放置してよいとは到底思われず、私は救急病院への搬送を強く要望した。多忙を極める救急医療の実情を考えれば病院側が受け入れを渋るのは当然だが、救急隊員の粘り強い説得のおかげで、世田谷内の救急病院が受け入れてくれた。

 当直医は脳神経外科医で、手足の動きをチェックし、CT(コンピュータ断層撮影)スキャンやレントゲンの検査の結果を見たりしたが、脳梗塞の痕跡はまったく見られなかった。

 「おそらく一過性脳虚血発作でしょう」

 当直医はそう診断した。一過性脳虚血発作とは、脳梗塞と似たような症状をきたすものの早ければ数分以内、遅くとも24時間以内に症状が消えてしまう病態のことである。

 それは脳梗塞の前兆と考えられており、適切な内服治療を行わなければ90日以内に脳梗塞を発症すると言われている。だがそんな事を当時の私は知るよしもなく、ただただ当直医の診断を聞き、その指示によりしばらく検査入院して様子をみることになった。

コメント26件コメント/レビュー

フリーだから目先の仕事を失いたくない気持ちはわからなくもありませんが、自分の命を賭けてまで拘ることかなぁ。入院中に自己責任ですよと医者から忠告されても外出を強行して体調を崩した。そんなワガママな患者まで一々気にかけていたら医療従事者も身が持ちません。
就寝中でも患者を起こし、4時間おきに看護師が手、足、口の動きなどをチェックする病院も、それだけの人員配置ができるだけの収入があるからできることでしょ? 自由診療で高額の差額ベッド代を徴収できる私立病院ならまだしも、救急患者を受け入れる赤字スレスレの経営を余儀なくされている公立病院にそれ期待します? ジャーナリストのしかも偉い人っぽいのに世の中の仕組みが分かっていないお子ちゃまですね。(2017/06/30 16:06)

「財部誠一 脳梗塞からの帰還」のバックナンバー

一覧

「脳梗塞との戦いの始まりで、最善は尽くせたか?」の著者

財部 誠一

財部 誠一(たからべ・せいいち)

経済ジャーナリスト

1980年、慶應義塾大学を卒業し野村證券入社。出版社勤務を経て、1986年からフリーランスジャーナリスト。BSイレブンの「財部誠一の『異見拝察』」などTVやラジオで幅広く活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

フリーだから目先の仕事を失いたくない気持ちはわからなくもありませんが、自分の命を賭けてまで拘ることかなぁ。入院中に自己責任ですよと医者から忠告されても外出を強行して体調を崩した。そんなワガママな患者まで一々気にかけていたら医療従事者も身が持ちません。
就寝中でも患者を起こし、4時間おきに看護師が手、足、口の動きなどをチェックする病院も、それだけの人員配置ができるだけの収入があるからできることでしょ? 自由診療で高額の差額ベッド代を徴収できる私立病院ならまだしも、救急患者を受け入れる赤字スレスレの経営を余儀なくされている公立病院にそれ期待します? ジャーナリストのしかも偉い人っぽいのに世の中の仕組みが分かっていないお子ちゃまですね。(2017/06/30 16:06)

財部さんが脳梗塞になられたのはお気の毒だと思います。
しかし、記事の中で暗に医師の措置を批判するなどというのは、
ジャーナリストらしくないのでは。
私怨をはらそうとしているだけのように思えました。
脳梗塞は一度なってしまうと、
なるようにしかならないというのはだいたい正しい。
発言力がある財部さんのような人が、
医師は常に120%の成果を出せというような文章を書けば、
救急の医師をやるような人はこの国からいなくなることでしょう。(2017/06/29 02:25)

基本的な医学知識において、誤解があるようなので指摘しておきます。

t-PAは、人生を諦めざるを得なかった重症脳梗塞の患者が後遺症なく回復するような奇跡をおこすこともあり、あたかもこれさえ適正に使えば皆後遺症なく治るような誤解が蔓延しているようですが、発症後速やかに使っても著効するとは限りません。また、使用によって6%程脳出血が増えるので、軽症の場合(一般の方は少しの麻痺でも重症と思うかもしれませんが、医学上の基準ではかなりの範囲が軽症です)は使わないことになっています。

カルテを見ていないのである程度のことしか言えませんが、主治医の治療や言動もほとんど違和感を感じません。何という薬をどの時点で使ったか大凡予測もできます。外出を許可したこと以外(医師が自己責任という言葉を持ち出す時は相当危ないと思っている時です)、標準的なものです。(2017/06/23 12:24)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授