• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

新米店長の“ヒサン”な思い出、話します

2016年5月18日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 唐突ですが、今日のお昼はなにを食べますか?

 「天丼てんや」を運営するテンコーポレーションの社長をしております、用松靖弘と申します。

 自分自身が、食べることが好き、人が好きで、ファミリーレストランの「ロイヤルホスト」を運営するロイヤル株式会社に入社し、そこからグループの「てんや」に転じました。いまも機会を見つけては、立ち食い蕎麦からレストランまで食べ歩いています。ライバルの視察だ、という言い訳もありますが、本来、食べ歩きが好きだし、「おっ」と思うような、いい接客や料理に触れるのが好きなんでしょうね。

 今回、機会をいただいてしばらくコラムをやらせていただくことになり、何をお話しすればいいのか編集者の方と話しましたら「やはり、外食とお仕事のお話を」と言われました。果たしてお忙しいビジネスパーソンの皆さんに、私の話を面白がっていただけるかどうか。お時間のある方は、お読みいただければ幸いです。

*************

 5月というと、どうしても自分の新人時代を思い出してしまいますね。忘れられないのは、入社時に経営幹部から言われた「齧(かじ)れる脛は全て齧って自らに投資せよ」との言葉です。当時は「そこまでするものなのか?」と驚きましたが、結局、今まで続く自分の背骨になっています。

 ロイヤルに入社して3年半くらい経ったころに、いきなり「新店舗の店長をやれ」と言われたことも忘れられません。

用松 靖弘(もちまつ・やすひろ)
テンコーポレーション社長。1955年、大分県生まれ。77年3月に同志社大学経済学部を卒業し、ロイヤル(現ロイヤルホールディングス)入社。2011年にロイヤルホスト常務を経て、2012年より現職。2016年3月よりロイヤルホールディングス執行役員を兼務、ロイヤルホストなどの外食事業を担当。テンコーポレーション社長に就任した年の4月から2016年4月までの間、てんやの既存店売り上げが前年比マイナスになったのは1カ月だけ。

 そもそも、なぜロイヤルに就職したのか。親がグルメだったとか、外食好きだとか、そういうことはまったくなくって。興味を持ったきっかけは、大学時代のアルバイトです。

 京都祇園の端っこの料理旅館で、4年間、バイトしていたんですよ。調理ではなくサービス全般ですが、いろいろおいしいものを食べられる機会に恵まれたんです。面白かったのは、鯨肉のすき焼き。尾の身からもうとにかく全部使って。珍しいですよね。後にも先にもそれ以来食べたことがないです(笑)。これはもう、おいしかった。すごくおいしかった。

 オーソドックスなものでは、琵琶湖のアユがすごくおいしかったですね。しっかりした厨房だったので、赤だしなども、利尻昆布を持ってきて、そこからちゃんと作っていたんですよ。だからすごく濃厚で。

 お相伴させてもらえたのも嬉しかったですが、4年働いて、今で言うとバイト長みたいな立場になって、アルバイトの採用から教育まで任され、いま思うと、こういう経験から、自分は、人が好き、食べ物が好きなんだ。だったら、ここに携わる仕事が一番いいだろうなと。また一方で、外食の分野が、これから産業化していこうというときだったんです。

初めての店で大成功!と思ったら

 ですから、牛後となるよりも鶏口となりたい、という感覚もあったし、ちょうどロイヤルホストが「全国展開するぞ」という年、昭和52年(1977年)の4月に入ったんですね。で、入社から3年半くらい経ちまして、25歳の終わりごろでしたか、北九州の小嶺店の店長を任されて3カ月くらいの時かな。ひいひい言いながらでしたけれど、真面目にパート、アルバイトの指導をしていたら、伸びしろが大きい店だったのでしょう、ぽんっと売り上げが前年比で5割も伸びまして、さあ、これからドンドンやるぞ!と思っていたところに、いきなり「鹿児島に新店(城山店)を出す。店長として赴任して、2カ月以内にオープンさせよ」って。

 新店舗の店長というのは、大変だけど名誉ある大役なんです。オープニングを任せるということは、実力があったりキャリアがあったりとか、そういう人のステップの1つなんです。ところが、私なんか既存店の店長になって3カ月だし、まだ、その店をちゃんとやりたいと思っていたし。なので、お断りしたんです。上司も一旦は「そうか、分かった」と言ってくれたんですけど、また1週間後ぐらいにやって来て「やっぱり、お前やれ」と。仕方が無いので「私も頑張りますけど、これは任命責任もありますよ」と言いまして(笑)。単純にそう思ったもんですから、そのまま口にしてしまいました。生意気と思われたかな(笑)。

 それで赴任したわけですが、1年目はすごく苦労しました。

コメント6

「てんや社長の「めしばな奮闘記」」のバックナンバー

一覧

「新米店長の“ヒサン”な思い出、話します」の著者

用松 靖弘

用松 靖弘(もちまつ・やすひろ)

テンコーポレーション社長

1955年、大分県生まれ。'77年3月に同志社大学経済学部を卒業し、ロイヤル(現ロイヤルホールディングス)入社。2011年にロイヤルホスト常務を経て、2012年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック