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「あなた、とんでもない場所に出店しましたね」

定番を磨いて耐え、「カシミールビーフカレー」で火が付いた

2016年6月17日(金)

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(イラスト:イトウエルマ)

 鹿児島の城山店で初の24時間営業での「ヒサン」な体験を経て、次は福岡に行きまして、そこで半年間、ロイヤルホストの新タイプの実験店を担当しました。そして「いよいよ中国・四国に進出するぞ、店長として行きなさい」ということになりました。

 当時のロイヤルホストは、九州や関東・関西ではかなりの知名度を持っていましたが、エリア外に本格的に出店するのは大きな挑戦です。「ついては、全社をあげて各職位のベストメンバーを出す」ということになりました。エリアマネジャー、スーパーバイザー、料理長、確かに実力者揃いで。これで失敗するならもう仕方がない、というくらいのエースが揃いました。私はまあ、自分から新しいことにぶつかっては大騒ぎするところが重宝された、というところでしょうか。

 最初の中国地方での進出は1984年、場所は岡山市です。2店、ほぼ同時期に出まして、一号店のお店は私が店長になりました。片方は文教地区のすばらしい立地で、ロイヤルが土地ごと買い取りました。もう片方は、詳しくは申し上げられませんが、飲食店をやるにはなかなか厳しい場所でした。ええ、もちろん、そちらが私の担当する店です(笑)。地元の老舗優良企業の方にご挨拶に行くと「あなた、とんでもないところにお店を出しましたね」と言われまして。そういえば当時、我々と前後して大手の全国チェーンのひとつが撤退していきました。

「ロイヤル? ああ、大阪のホテルね」

 立地は飲食業には決定的な要因なんですが、それ以上に参ったのは、中国地区におけるブランド認知の低さなんです。とにかく「ロイヤルホスト」なんて誰も知らない。岡山は、大阪、関西圏とのつながりが強くて、みなさん、大阪の中之島にある「ロイヤルホテル(現:リーガロイヤルホテル)」と勘違いされるんです。ロイヤルホテルとロイヤルホスト、まあ、かなり似てますね。そのせいで、パートさんを採用しようとしたら「あら、レストランしかないんですか」とか、新卒の募集でも完全に勘違いされて「宿泊部門が希望です」と本当に言われたり、はては「ホスト、って、水商売ですか」と言われたり。

 とにかく、ブランドの認知がゼロだったのです。当時のロイヤルホストは、売店のコーナーもけっこう大きくて、ホームメードクッキーやバウムクーヘン、アイスクリームとかが、九州だと非常によく売れるんですよ。ところが、こちらでは下手をするとただの1個も売れないんです(笑)。いや、笑い事じゃないんですが。

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「「あなた、とんでもない場所に出店しましたね」」の著者

用松 靖弘

用松 靖弘(もちまつ・やすひろ)

テンコーポレーション社長

1955年、大分県生まれ。'77年3月に同志社大学経済学部を卒業し、ロイヤル(現ロイヤルホールディングス)入社。2011年にロイヤルホスト常務を経て、2012年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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