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枝野氏だからこそ語れるシン・ゴジラのリアル

2016年9月2日(金)

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日経ビジネスオンラインでは、各界のキーパーソンや人気連載陣に「シン・ゴジラ」を読み解いてもらうキャンペーン「「シン・ゴジラ」、私はこう読む」を展開しています。※この記事には映画「シン・ゴジラ」の内容に関する記述が含まれています。

 ゴジラが日本に上陸して都市を破壊するという未曾有の危機に、政府や官僚たちはどう対応するのか――。映画の中ではそれらの動きがリアルに表現されている。映画製作に際し、その再現のために制作陣が取材した人物の一人が、枝野幸男衆議院議員だ。

 「3.11」では巨大地震と大津波、原子力発電所の爆発事故という想定外の災害に際し、内閣官房長官として政府中枢の立場で対応した過去を持つ。災害時における政府の究極のリアルを知る枝野氏は、ゴジラという虚構を通した映画をどう見るのか。

(聞き手は白壁 達久)

枝野幸男(えだの・ゆきお)
1964年栃木県生まれ、52歳。87年東北大学法学部を卒業、91年弁護士登録。93年7月に日本新党から出馬して衆院初当選。96年に旧民主党(現民進党)の結成に参加。2002年、旧民主党政調会長に。2009年の政権交代後、2010年に行政刷新担当大臣を経て党の幹事長に就任。2011年に内閣官房長官に就任して、東日本大震災の対応に当たる。その後、経済産業大臣などを歴任し、2014年から党幹事長に。衆院当選8回。(インタビュー写真は村田和聡)

「シン・ゴジラ」のエンドロールに、取材協力者として枝野さんの名前がありました。インターネット上では、映画の中のゴジラは原子力発電所の暗喩だという意見も多く見られます。「3.11」の際に、内閣官房長官として有事の対応をした枝野さんの経験を求めての取材だったのでしょうか。

枝野:そのようです。取材に来られたのは2年前くらいでしょうか。脚本ができる前段階でしたので、どういった作品なのかも全く分からない状況でした。

 シン・ゴジラの監督である樋口真嗣さんの作品でリメイク版の「日本沈没」(※2006年公開)を、実際の危機管理センターとかを見る前に観ていました。その後政府に入って本物を見るわけですが、非常にあれも舞台設定のリアルさにこだわっていらした。

 その点もあったので、取材の依頼には特に違和感を感じませんでした。話したのは1時間ぐらいでしょうか。

どのような話をされたのでしょう。

枝野:3.11のとき、官房長官としてどんな動きをして、何をどのように感じたのかみたいなことだったかと。こういう場面をつくるから、ここを教えてほしいというピンポイントな話ではなかったです。

 危機管理上の問題もあり、いろいろと話せないこともあります。ただ、良いものをつくるために、話していい部分についてはしっかりと話そうと思って対応した記憶があります。

 実際と違うことが描かれて大ヒットしてしまうと、観覧者の誤解を招きかねません。それではマイナスです。逆に、良い作品になれば結果的に(海外で公開されるなどして)外貨を稼ぐことにもつながるわけですから(笑)。

コメント10件コメント/レビュー

「シン・ゴジラ」の中で、一番恐怖を感じたシーンは、日本政府が熱核爆弾による攻撃を容認し、「東京に核を落した方が、結果として国家の為になる」と判断した部分です。与野党の中核に居る政治家には、この点のコメントを是非とって欲しかった。(2016/09/02 16:56)

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「枝野氏だからこそ語れるシン・ゴジラのリアル」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「シン・ゴジラ」の中で、一番恐怖を感じたシーンは、日本政府が熱核爆弾による攻撃を容認し、「東京に核を落した方が、結果として国家の為になる」と判断した部分です。与野党の中核に居る政治家には、この点のコメントを是非とって欲しかった。(2016/09/02 16:56)

> あれは防衛出動でなくとも対応できるし、武器の使用も可能です。

こ、これは…どんな解釈で以ってどう対応するのか、知りたいっ!(2016/09/02 14:42)

石破さんのリアルじゃないという意見は、この人3.11も9.11もゲーム感覚で現象を見ていたように感じる。個人的特に強く感じるのはゴジラに破壊される街です。呑川、鎌倉、銀座、丸の内。住んでいたり仕事の場所だったり、それがあまりにリアルな映像で映し出され、こともなげに壊されてゆく。右往左往する人たち、マンションなかでドタバタしているうちに倒壊してしまう、通常映画の場合主人公やヒーロー、ヒロインに感情移入する。特にパニック映画では群衆に自分を重ねることはない。西部劇のインディアンやチャンバラ映画の斬られ役は単なる駒に過ぎない。なのにシンゴジラでは官邸のエリートには感情移入せず駒に自分を投影する。3.11の経験は我々の中の何かを大きく変えた。(2016/09/02 14:16)

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