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コンクリートの専門家が見た「シン・ゴジラ」

『図解絵本 工事現場』の溝渕利明教授、モリナガ・ヨウ氏に聞く

2016年9月23日(金)

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日経ビジネスオンラインでは、各界のキーパーソンや人気連載陣に「シン・ゴジラ」を読み解いてもらうキャンペーン「「シン・ゴジラ」、私はこう読む」を展開しています。
※この記事には映画「シン・ゴジラ」の内容に関する記述が含まれています。

図解絵本 工事現場』(作・絵:モリナガ・ヨウ、監修:溝渕利明)

 「シン・ゴジラ」で活躍するあの意外な車両。流し込むのは本来の用途であるコンクリートではないが、その勇姿は映画を見た我々の目に鮮やかだ。コンクリートの専門家である法政大学の溝渕利明先生(法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科教授)、そして『モリナガ・ヨウの土木現場に行ってみた!』で溝渕先生とコンビを組んだイラストレーター、モリナガ・ヨウさんに、映画の感想を聞いた。

 で、軽い気持ちで研究室にお邪魔したら、意外にも、溝渕先生はかなりのゴジラマニアで…。

 ちなみに新刊の『図解絵本 工事現場』は、『土木現場に行ってみた!』を底本に、判型を改めて大きな絵で見られるようにしたものだ。絵ならこちら、コラムなら『行ってみた!』が充実なので、土木好き、現場好き、モリナガファンなら両方持ちたい。どちらも、よく工事現場で見られるアイテムの名前や用途から、ダムや新東名の工事現場まで見ることができる、知的興奮爆裂絵本であります。

溝渕利明(みぞぶち・としあき)氏
1959年岐阜県生まれ。1982年名古屋大学工学部土木工学科卒業。1984年に同大学大学院工学研究科土木工学専攻博士前期課程を修了し、鹿島建設株式会社に就職。同社技術研究所土木部第2研究室、広島支店温井ダム工事事務所などを経て1999年にLCE(Life Cycle Engineering)プロジェクトチームに配属。2001年、本学工学部土木工学科専任講師に着任し、2003年助教授。2004年より教授。博士(工学)。

お久しぶりです。夏休み中に突然おじゃましてすみません(注:インタビューは8月31日に行いました)。

溝渕利明先生(以下溝渕):いやいや、理系は夏休みが実験の山場で学校にずっといるんです。授業もないし、気が楽でいいですよ。

日経ビジネスオンラインにご登場をお願いするのは4年前の笹子トンネル事故(「コンクリ-トが生んだ『作りっぱなし』の罪」)以来でしょうか。前回はシビアなお話でしたが、今回はこう、どちらかというとトレンド系のお話で…

溝渕:いや、ゴジラの話でよろしければ、いくらでも話しますよ。

!?

溝渕:土木学会誌に手塚昌明監督(『ゴジラ×メガギラスG 消滅作戦』2000年公開、『ゴジラ×メカゴジラ』2002年公開、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』2003年公開を監督)を引っ張り出したのは私ですから。

ええっ。(その後確認、「土木学会誌 vol.90 no.9 September 2005」にロングインタビューが載っていました)

研究室の一角に、ゴジラコーナーがありました。

これはとんでもない方のところに来てしまいました。いつご覧になりましたか?

かつてモスラで泣いたお嬢様が

溝渕:公開から1週間か10日くらい後でしたかね。公開日がちょうど期末試験のときで、その後海外出張もあって、気になっていましたけれど遅くなりました。見た映画館は新宿バルト9です。朝イチの平日でしたが、お客さんが半分以上入っていました。新宿は通勤コースなので、映画は大抵、ここで朝イチか夜中に見るんですけど、朝イチにしては入っているなあ、と思いました。

 いつもお客さんをそれとなく観察するんですけれど、女性が意外に多かった。若い人も予想外にいましたね。男同士、おっさん同士ばかりかと思っていたのですけれど、カップルや女性二人もちらほらいました。そういえば娘も「見たい」って言ってましたね。

お嬢様が。それは先生による情操教育(すりこみ)の結果ですか。

溝渕:いえ、それは失敗しました。小学1年生のころに「モスラ」(1996年12月公開)に連れて行ったら映画館で泣かれた苦い思い出があります。

そうですか(連れて行ったんですね…)。

溝渕:こういう観客層が怪獣の出てくる映画に来ているのは、とても珍しいと思います。いままでのゴジラ映画はもちろん、「ガメラ」でもなかったパターンじゃないでしょうか。2度目の鑑賞も同じ映画館で朝に行きましたが、やっぱり同様でした。

やっぱり複数回見ましたか。

コメント8件コメント/レビュー

コメント欄まで含めて素晴らしい記事でした。
さまざまな角度から愛情をもって受け止められているこの映画を、また観たくなりました。(2016/09/27 19:02)

「「シン・ゴジラ」、私はこう読む」のバックナンバー

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「コンクリートの専門家が見た「シン・ゴジラ」」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

コメント欄まで含めて素晴らしい記事でした。
さまざまな角度から愛情をもって受け止められているこの映画を、また観たくなりました。(2016/09/27 19:02)

モリナガさんの「見終わった後、映画館を出たら、街が変わって見えたのを覚えています。ビルの後ろに怪獣がいそうなあやうい世界になってしまいました。」は、自分のことかと思いました。
私は渋谷で見ましたが、地上3階から銀座線を吐き出す東急百貨店東横店を眺めていると、今にもその後ろからゴジラが現れそうな感覚を覚えました。
都心のビルの高層化に伴って、初代に比べ、ずいぶんと大型化したシン・ゴジラですが、ラストの東京駅でゴジラを凌駕する高さのビルに囲まれているシーンに、実に計算ずくの身長設定だったのだなぁ、とただ感心しました。(2016/09/26 18:29)

やっと2回目を観ました。ヤシオリ作戦の訓示前に「協力会社社員、および〜」とのスーパーがあり、陸自の施設科や予備自衛官は大型車両や重機オペレーターは多くてもポンプ車を扱ったことはないだろうな、特殊建機第1小隊全滅の時に協力会社社員も多数犠牲になったのかな、と考えて頭の中が冷めていました。これもフクイチの暗示なんでしょうかね。 また、少なくともタバ作戦までの自衛隊は、「相手から弾が飛んでこない」前提で活動していたのが「らしい」とも思うし、今までのゴジラを含む怪獣映画が外国勢力の攻撃ではなく(怪獣を含む)自然災害と戦う組織が自衛隊だ、と自衛隊自身にも日本人全体にも刷り込んで来たのかな、とも思います。 続編が作られたら嘘になるから作られて欲しくないですが、もし作ったら須佐之男命→草薙剣、とかプロメテウスの火、とかがモチーフになるのかな、とラストの尻尾を見ながら考えていました。(2016/09/26 01:23)

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三品 和広 神戸大学教授