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日本は蚊帳の外になりかねない北朝鮮問題

揺らぎはじめた日米韓の安保体制

2018年1月12日(金)

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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は1月1日の「新年の辞」で、平昌オリンピックへの参加意向を表明して韓国に揺さぶりをかけた(写真:KNS/KCNA/AFP/アフロ)

 1月9日、軍事境界線のある板門店にて韓国と北朝鮮が南北閣僚級会談を開いた。南北の直接会談としては、約2年ぶりとなる。そこで北朝鮮は平昌(ピョンチャン)冬季五輪への参加に際し、選手団、高位級代表団、芸術団などを派遣すると決めた。

 昨年7月に韓国が提案していた、軍事的緊張の緩和に向けた軍事当局者による会談についても、北朝鮮は「実施する」と合意した。

 ところが、韓国側が要求していた「非核化に向けた対話の再開」については、北朝鮮側が強い不満を示したため合意には至らなかったという。これについて一部では、韓国が北朝鮮の五輪参加を優先するため、非核化についてはあまり追及しなかったのではないかという見方もある。

 双方が譲歩している。この傾向は、年初にも垣間見えた。金正恩朝鮮労働党委員長は1月1日、いつもの人民服ではなくグレーの背広姿で「新年の辞」を発表し、北朝鮮の在り方や方針を述べた。

 その中で注目されたポイントは二つある。一つは、「米本土全域は我々の核兵器の射程内に入っている。核ボタンは常に私の机の上にある」と述べ、米国に強く警告したことだ。

 これに対し米国のトランプ大統領は、自身のツイッターで「俺も核ボタンを持っているが、やつのよりもでかくて強力だ」と書き込み、話題になった。

 もう一つは、2月に行われる平昌冬期五輪について言及し、「代表団の派遣を含めて必要な措置をとる用意がある」「成功裏に開催されることを心から願う」と述べ、前向きな姿勢を示したことだ。北朝鮮は3日に南北通信チャンネルを再開し、9日の南北閣僚級会談も実現した。

 北朝鮮は、なぜ急に韓国に対して前向きな態度を取りはじめたのか。

 一部では、北朝鮮が米韓同盟に亀裂を作ろうとしているのではないか、という見方がある。韓国を中国・北朝鮮側に取り込むため、日米韓の関係を壊そうというわけだ。

 12月14日、韓国の文在寅大統領が、中国の習近平国家主席と北京で会談した。ここでは三つのことを表明している。

 一つは、中国との関係改善のために米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を追加配備しないということ。二つめは、米国のミサイル防衛網(MD)には参加しないということ。三つめは、日米韓の安保協力を軍事同盟化しないということだ。

 この時点で、韓国は相当「中国寄り」になったのではないかと見られている。

コメント24件コメント/レビュー

いよいよ北朝鮮がオリンピックに参加する。
あからさまな時間稼ぎに、米国は不気味な沈黙を続けている。

冬季オリンピック開催中に米国はなにも出来ない、と踏んで、
2月16日の金正日前後に、キタはまた大規模実験を行うのではないだろうか。

しかし米国はそのことを見越し、オリンピックになんら忖度せず、実力行使に移る可能性もあると考えている。16日は米軍の好む新月だ。

2月16日が過ぎても、北朝鮮最大の祝日、四月の太陽節に「なにもしない」のでは、人民に示しがつかないだろう。(2018/01/22 06:56)

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「日本は蚊帳の外になりかねない北朝鮮問題」の著者

田原 総一朗

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」等のキャスターを務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

いよいよ北朝鮮がオリンピックに参加する。
あからさまな時間稼ぎに、米国は不気味な沈黙を続けている。

冬季オリンピック開催中に米国はなにも出来ない、と踏んで、
2月16日の金正日前後に、キタはまた大規模実験を行うのではないだろうか。

しかし米国はそのことを見越し、オリンピックになんら忖度せず、実力行使に移る可能性もあると考えている。16日は米軍の好む新月だ。

2月16日が過ぎても、北朝鮮最大の祝日、四月の太陽節に「なにもしない」のでは、人民に示しがつかないだろう。(2018/01/22 06:56)

(2018/01/14 21:09)
>まさに日本は自らを「蚊帳の外」に起きたいのかも知れない。

(2018/01/14 07:50)
>蚊帳の外のほうがいいんではないでしょうか?

中国や韓国・北朝鮮が存在しないなら、それでも良いだろう。
彼らは日本にひたすら嫌がらせをし続ける
世界では反論をキッチリしないと認めた事になりかねない。言った物勝ち。
結果的に「蚊帳の外」にされるのは仕方が無いにしても意向はハッキリ物申すべき。

「蚊帳の外」だったとしても無理やりにでも近隣国・比較的裕福な国等を理由に
金の援助や後始末を手伝わされる事になるのだから。

それなら先に意向を示し、結果、合わないならそれを理由に協力を渋る方が良い。
沈黙は黙認であると。(2018/01/16 02:37)

自称リベラルの方々が主張するような外交・安保政策をとってると「蚊帳の外」になるのは当然ですよね。
もしや主体的に関わるべきだと思ってたの? だったら何で自己の防衛すら他人任せにして国外の事は我関せずな一国平和主義を主張するの?

お声がかかるのは金をむしりとられる時だけで、今回も事が済んだ後に半島民を豊かにするためむしりとられるでしょう。 どう転んでも日本にはメリットなし。 タダより高いものはないってね (2018/01/15 09:58)

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