AIが49%の仕事を奪った時、人は何をするか

 空前のAI(人工知能)ブームが到来している。政府が6月にまとめる成長戦略の中にも、2020年の東京五輪・パラリンピックまでにAI同時通訳などを実用化する方針が盛り込まれる予定だ。

空前のAIブームである。トヨタ自動車も今年1月、AI搭載車のコンセプトを披露した

 今回のAIブームは、3度目だととされている。第1次ブームは1960年代。50年代にコンピュータが生まれ、「あと10年も経てば、コンピューターは人間の能力を抜くだろう」と言われていたが、結局、花開かないまま終わってしまった。

 第2次ブームは、1980年代。国や企業が巨額の予算を投じ、「第5世代コンピュータ」を開発した。今度こそ人間の能力を抜くだろうと期待されたが、実を結ばなかった。

 今回の第3次ブームの訪れは、爆発的に普及したインターネットとともに、大量のデータを使った「機械学習」が広がり始めたことがきっかけだった。

 さらには、大量のデータをもとにコンピュータが自ら特徴を把握する「ディープラーニング」が開発された。これがいよいよ新しい時代を切り開くのではないかと言われている。

AIにおいて、日本企業は米国企業より大幅に遅れている

 昨年6月、政府は「名目GDPを2020年までに600兆円まで増やす」という目標を掲げ、成長戦略の基本的な方針を発表した。現在のGDPはおよそ500兆円だから、あと3年で100兆円伸ばすということだ。

 具体的に、どうやって100兆円も増やしていくのか。成長戦略の中核となるのは、「第4次産業革命」だ。その柱の一つが、インターネット・オブ・シングス(IoT)、ビッグデータ、人工知能(AI)、ロボットなどの分野である。これらを集中的に伸ばすことで、約30兆〜40兆円の付加価値をつくりだすという。

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著者プロフィール

田原 総一朗

田原 総一朗

ジャーナリスト

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」等のキャスターを務める。

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いただいたコメントコメント22件

私はある企業のエンジニアです。
コンピューターが無い時代は、散布図作るのに方眼紙に点を手で書いてました。
コンピューターが普及し効率は何十倍もUpし、その頃は"将来人員は少数に削減されるのでは"
と今と同じような事を同僚と言い合ってました。
しかし現在人員は増えてます、なぜかと言うとData項目と各Data量がそれぞれ数十倍に増えたのです。パソコンやデーターベース・インフラの管理を行う部署も同様に大増員です。
AIが49%の仕事を奪うかもしれませんが、人間が暇になる事は無いでしょう。
ただ将来、WEBに落ちてる情報をサマっただけのような 安易な記事やコラムの仕事はAIに取られるかもしれませんね。(2017/05/19 15:56)

技術も進歩しているが,人間も進歩(後退かもしれないが)していることにそろそろみんな気づかなければならない.いつまでも経済成長とか論文の数とか古い価値観に囚われていてはならない.駒崎弘樹氏の話はとても参考になった.(2017/04/23 08:39)

何を書いても掲載拒否に遭うが、日経は田原に弱みでも握られているのか?
此処まで酷い記事を毎週掲載するのもどうかと思うが、止む気配が無いのは異常。
読者コメントは掲載されたものだけでももう惨憺たるものだが、それでも連載を止めないのは何故?
昔の様に情報をマスコミが独占していた時代は終わって、今やネット経由で普通の人のレベルで情報を入手可能な時代になった。
何時までも「ここだけの話」などと馬鹿げた事を書いても誰も相手にしない。
何故日経はこんな老人の記事を後生大事にするのか理解できない。(2017/04/23 02:22)

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