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稲田防衛相辞任、安倍内閣に打つ手なし

2017年7月28日(金)

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 安倍政権が混乱している。昨夜、稲田朋美防衛相が辞任の意向を固めたと各紙が報じた。今日28日にも辞表を提出するという。遅すぎる辞任である。

辞任の意向を固めた稲田防衛相(写真:日刊現代/アフロ )

 10日に首相不在のまま開かれた閉会中審査の一つの争点は、稲田防衛相に対する南スーダン国連平和維持活動(PKO)の情報漏洩問題だった。南スーダンPKOに派遣されていた陸上自衛隊の日報は「破棄した」とされていたが、実際は保管されていた。しかも、この文書の対応を協議した幹部会議に、稲田氏も出席していたという記録が出てきたのだ。

 その会議では、保管の事実を非公表とする方針に決まったという。もちろん、稲田氏も了承していたということだ。

 ところが、3月16日の衆議院安全保障委員会で、稲田氏は「幹部から報告されなかった」として、それを全否定した。ということは、防衛省側の文書がインチキだったのだろうか。防衛省からの記録の通りであれば、稲田氏は国会で明らかな虚偽発言をしたことになる。

 これが事実なら大問題だ。逆に、もし稲田氏がその会議に出席していなかったとすると、防衛省の稲田氏に対するクーデターということになる。いずれにしても、防衛大臣としての資格がないと言える。

 その稲田氏を、なぜ安倍首相はこれまで辞任させなかったのか。僕は、本来ならば、都議選で批判を浴びた稲田氏の「自衛隊としてもお願いしたい」発言の時点で、辞任させるべきだったと思う。

 辞任させていれば、自民党は都議選であれほど惨敗することはなかっただろう。今回明るみになった防衛省の問題にも苦慮することはなかった。

 これらの問題は、全て稲田氏の責任だ。なぜ、安倍首相はここまで稲田氏をかばい続け、辞任させなかったのか。ここが全く分からない。僕の取材では、自民党内からも「理解できない」という声が挙がっていた。辞任させない姿勢を強めた結果、安倍内閣の支持率は落ちていった。

 そもそも、首相不在の閉会中審査や、7月24日、25日に開かれた衆参予算委員会において、安倍首相は何がしたかったのか。僕にはさっぱり分からない。自民党内を取材しても、議員から同様の声が聞こえてくる。

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「稲田防衛相辞任、安倍内閣に打つ手なし」の著者

田原 総一朗

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」等のキャスターを務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官