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目玉なき内閣改造、支持率は上がらない

2017年8月4日(金)

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解散の選択肢が浮上してくる

 これまでの内閣の人選によって、安倍首相の「人を見る目のなさ」が証拠付けられたように感じる。かつて、小泉純一郎氏が「(安倍首相は)人を見る目がないな」と言っていたことを思い出す。

 例えば、数々の不祥事で辞任することになった稲田朋美元防衛相。そもそも、なぜ稲田氏が防衛大臣に起用されたのか、僕は不思議でしょうがなかった。

 共謀罪という複雑な法律について、野党の質問にも満足に答えられない金田勝年法相。加計学園問題で失策の連続だった松野博一文科相。最初は「問題ない」としていたにも関わらず、野党からの追及に追い詰められて二度目の調査に踏み切り、結局「総理のご意向」「官邸の最高レベル」と書かれた文書が見つかった。

 その文科省から流出した文書を「インチキである」と決めつけた山本幸三地方創生担当相。「内閣府はそんなことは言っていない」と言いながら、内閣府からはそれを証明する文書は見つからなかった。山本氏の発言には、全く説得力がない。

 今回の内閣改造は、安倍首相の「人を見る目」が一層問われることになる。ただ、この内閣改造では、支持率が上がることはないと思う。これまで述べた通り、目玉商品も新鮮味もほとんどないからだ。

 このまま支持率が上がらなければ、解散の選択肢もある。ただ、「追い込まれ解散」で勝利した例はほとんどない。民進党が混乱し、自民党の受け皿にならないうちの解散、あるいは、小池百合子氏率いる都民ファーストが「国民ファースト」として総選挙に出る準備が整う前の解散があり得るだろう。

 7月28日、僕は首相官邸を訪問し、安倍首相と会談した。安倍首相と約1時間20分にわたって話をし、「政治生命を賭けた冒険をしないか」と提案した。そもそものきっかけは、僕がある閣僚にある「冒険」の話をしたことだ。それが安倍首相の耳に届き、彼の方から「会いたい」と面会を求めてきた。

 具体的な話はできない。公になるとそもそもこの話がなかったことになるからだ。実現は非常に難しいことだとか思うが、僕は率直に話をした。内容は、安倍首相の今後の言動を見ればおのずと分かるだろう。

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「目玉なき内閣改造、支持率は上がらない」の著者

田原 総一朗

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」等のキャスターを務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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