• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

敗戦は、僕のジャーナリストとしての原点だ

2017年8月18日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 8月15日は、72回目の終戦記念日だった。今回は僕の終戦時のエピソードを語ろうと思う。それが僕の原点だからだ。

 玉音放送を聞いたのは、小学校5年生の夏休みだった。5〜6人が我が家のラジオの前に集まって、天皇陛下の声に耳を傾けた。

 ラジオの音はノイズが多くて聞きにくく、難しい言葉が多かったから、その時は陛下の言葉が何を意味しているのか、よく分からなかった。ただ、「敵は新に残虐なる爆弾を使用して頻りに無辜を殺傷し惨害の及ぶ所」という、広島と長崎に落ちた原子力爆弾を示す言葉や、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」というくだりは聞き取れた。

 実は、あまりに言葉が難しいので、玉音放送が終わってから、近所の人たちの間では解釈が二つに割れていた。「戦争は続く」という意見と、「戦争は終わった」という意見だ。しばらく経つと、市役所の職員がメガホンで「戦争は終わりました」と歩き回った。その声を聞いて、ようやく戦争は終わったのだと分かった。

 僕はその時、前途が真っ暗になった。

 僕らにとって、将来の選択肢は二つしかなかった。陸軍に入るか、海軍に入るか。僕は当時、海軍に入ろうと思っていた。陸軍は長距離を歩かなければならないが、海軍だったら船の甲板の上しか歩かなくてよいから。海軍兵学校へ通っていた従兄弟がとてもかっこよく憧れていた、という理由もあった。

 ところが、敗戦によってその望みは断たれてしまったわけだ。

 僕は家の2階に上がって泣いた。泣いて、そのまま眠ってしまい、目が覚めたら夕方になっていた。2階の窓からふと外を見たら、街が明るいことに気付いた。前日まで、灯火管制で真っ暗だった街が明るくなっていることを見て、何となく解放感を覚えた。

コメント70件コメント/レビュー

キングメーカー気どりですか?
言ってる事とやってる事が全く違うなと思います。
具体的な個人名も出されて書いてありますが、本当かどうか怪しいですね。(2017/08/28 10:25)

「田原総一朗の政財界「ここだけの話」」のバックナンバー

一覧

「敗戦は、僕のジャーナリストとしての原点だ」の著者

田原 総一朗

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」等のキャスターを務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

キングメーカー気どりですか?
言ってる事とやってる事が全く違うなと思います。
具体的な個人名も出されて書いてありますが、本当かどうか怪しいですね。(2017/08/28 10:25)

安倍政権に対する狂ったようなマスコミの攻撃には驚きました。

田原さんがまともなジャーナリストでしたら、客観報道をせず重要な誘致した側の証言を覆い隠しながら針小棒大に安倍政権を攻撃する朝日や毎日やNHKのようなマスコミを批判するべきですが

>>安倍首相の神経がたるんで、国民の不信感を煽るようなことばかりしている。だから、僕は徹底的に彼を批判しているのだ。

ですか(笑)。

安倍政権が占領軍に強制された憲法を改正すると言った事に私は大賛成ですが、中国や韓国は反対しています。

明らかに内政干渉ですが、朝日や毎日やNHKと田原さんは反日命の中国や韓国の立場に立っているとしか思えません。

日経ビジネスオンラインを読んでいるレベルの読者には、田原さんの詭弁は通じないと知った方がいいですね。(2017/08/27 22:36)

「僕はそれから、世の中が評価する人間を批判し、世の中から非難されている人間をむしろ支持するようになった」・・・これこそジャーナリズムでしょう。

多数に与して批判することは誰でもできます。ここに書かれているコメントの大半もそう。しかし世の中から非難されている人を支持することができる人は稀でしょう。単に緻密な取材だけでなく揺らがない信念が必要だと思います。

大衆に迎合するのは本物のジャーナリズムではないと思います。批判的なコメントが多いのは彼が本物のジャーナリストである左証でしょう。

爺の自慢話だとおっしゃる方もいますが、自慢話が許されるのは爺婆だけです。田原さん、これからもあっと驚かせるような自慢話、聞かせてください。期待しています。(2017/08/24 23:33)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長