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「監視」「批判」がはびこる社会は破滅へ向かう

人々の鬱積したストレスが“揚げ足取り”に走らせる

2017年5月9日(火)

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最近、日本が息苦しい、「一億総クレーマー社会」

 テレビが普及しはじめた1960年代、「テレビは人間の知性を低下させる」と、評論家の大宅壮一による「一億総白痴化」という言葉が流行したことがありました。1970年代や1980年代になると、中産階級が増え始めたことを背景として「一億総中流」という言葉が浸透します。

 そして現在は、安倍内閣が「一億総活躍」という“お題目”を掲げていますが、筆者の眼には、「一億総監視社会」「一億総クレーマー」「一億総評論家気取り」が相応(ふさわ)しいように感じます。

たとえば、つい最近の事例を挙げても

・駅員が勤務中に水を飲んだだけで苦情。
・ボランティアの消防団員が消防車でうどん屋に寄っただけで苦情殺到。
・自分の子供に花の蜜を吸わせただけで炎上。

 つねに誰かにインネンをつけるチャンスを窺い、揚げ足を取って悦ぶ者が跋扈(ばっこ)するギスギスした社会。まるで戦前の日本のようです。

公園のツツジを無断で摘み長男にその蜜を吸わせたことについて、「窃盗罪が成立する」と批判され、謝罪したタレント兼女性医師のブログ。

ネチネチと批判ばかりする社会は、崩壊に向かっている

 戦前の日本では、国民同士がお互いに監視し合い、わずかでも全体行動から外れる言動をした者には、ただちに「非国民!」のレッテルを貼り、寄って集って個人攻撃をしかけたものでしたが、これとよく似た構図です。

 ただし、戦前の場合は政府がこれを煽っていた背景がありますが、今は一般の人々が率先してやっているのですからもっと始末が悪い。所詮人間のすることですから、生きていればかならず過ちは犯すし、やることなすことどこかしら落ち度はあるに決まっています。

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「「監視」「批判」がはびこる社会は破滅へ向かう」の著者

神野 正史

神野 正史(じんの・まさふみ)

予備校世界史トップ講師

予備校世界史トップ講師、世界史ドットコム主宰、歴史エヴァンジェリスト。誰にでも分かるように立体的に、世界の歴史を視覚化する真摯な講義は、毎年受講生から支持されている。近年はテレビや講演会でも活躍。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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