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地理人は見た!東神田に潜む「魔の三角形」

昭文社の出版制作部地図編集課に突撃取材

  • 今和泉隆行

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2016年9月8日(木)

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 グーグルが「Googleマップ」の提供を開始したのが2005年。iPhoneの日本発売は2008年。我々がパソコンやスマートフォン(スマホ)でネット上の地図を本格的に使うようになったのは、そんなに昔のことではありません。

 しかし今や、こうした「ネット地図」は、生活に欠かせないツールになっています。手持ちの端末で、無料で使える上に、現在地や目的地をピンポイントで検索できる。地図が好きで、気づけば「空想地図」を作ってしまう私も、ネット地図はよく使っています。

 一方で紙の地図(以下「紙地図」)は、ご想像の通り存在感が小さくなっています。お隣の韓国では、10年前は書店に複数の出版社から冊子地図が出版されていましたが、今年ソウルの大型書店や地図専門店を訪問したところ、ラインナップが大幅に減っていました。

 ただ、韓国や台湾、中国に比べると、日本には今でもかなりの紙地図が出版されています。これはなぜなのでしょうか。

冊子地図のラインナップの一例。昭文社では今でもかなりの紙地図が出版されている。東京を含む冊子地図でもこれだけのラインナップで、これ以外にも何冊かある。

 もしかしたら「(紙の)地図好き」が、私だけに限らない、日本人の特性なのかもしれません。が、なにより、地図を作る出版社の奮闘で、「ネット地図にはない魅力」がさまざまな形で体現されていることが大きいと思います。

 私もその利便性に惹かれ、いまでも紙地図を購入しています。

 利便性、という点では「検索」が可能なネット地図に紙がどうして勝てるのか? と思われるかも知れません。しかし、紙地図のなによりの魅力は、「検索せずに見るだけ」ができること。慣れてくれば、一見するだけでその土地のだいたいの雰囲気=“土地勘”がつかめるほどの情報量が、ぱっと頭に転送されます。実際、私も全国各地を回って「面白そうな場所」を見つけるには、紙地図がかなり役立っています。

検索先は、実は「なんとなく、こんな場所」も多い

 もうすこし深く考えてみましょう。ネット地図でも情報そのものは変わらないはずなのに、なぜ、紙の地図は「ぱっと見たときの情報量」が多い、いわゆる「一覧性(ひと目で全体が見渡せるようにまとめられていること:出典・デジタル大辞泉)」が高いのか。

 ネット地図と紙地図は、そもそもの目的が異なるので、見た目も実は大きく異なっていることに、お気づきでしょうか。

 人は多くの場合「目的地を見つけるため」に地図を使います。その時の探し方は、ネット地図と紙地図では全く違います。

コメント10件コメント/レビュー

福岡市民です。糸島に行くための九大脇の道の話でニヤリとしてしまいました。
福岡から行くと、Naviは横浜という交差点を右折して、すぐに左折するよう
指示がでますが、海を楽しみたい人は直進して、海釣公園を回って、夫婦岩に
向かいます。
面で見て、どうするかという判断の能力は人間の脳の素晴らしさですね。
検索は「条件」が予め決まっていないとできないので。
(かつてnaviにしたがったら極めて狭い道に誘導され、あるていど
土地勘がある場所では「無視」を前提にしています)(2016/09/09 10:01)

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いただいたコメント

福岡市民です。糸島に行くための九大脇の道の話でニヤリとしてしまいました。
福岡から行くと、Naviは横浜という交差点を右折して、すぐに左折するよう
指示がでますが、海を楽しみたい人は直進して、海釣公園を回って、夫婦岩に
向かいます。
面で見て、どうするかという判断の能力は人間の脳の素晴らしさですね。
検索は「条件」が予め決まっていないとできないので。
(かつてnaviにしたがったら極めて狭い道に誘導され、あるていど
土地勘がある場所では「無視」を前提にしています)(2016/09/09 10:01)

おもしろい!!(2016/09/09 08:52)

今和泉さんとY氏のあいも変わらずマニアックな視点からの記事が興味をそそります。
「なんで知ってるんですか」は吹きました。
しかし、今和泉さんの「一芸に秀でるだけでなく、その一芸が最も活かされる『場』を探求する」という姿勢は、ビジネスパーソンとしても毎回とても参考になります。
次回を楽しみにしています。(2016/09/09 08:18)

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