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名選手より、心の強い「原石」がカープを支える

勝てるチームを自前主義でつくるには

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2017年1月24日(火)

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25年ぶりにセントラル・リーグでの優勝を果たした広島東洋カープ。長きにわたった低迷からの復活は、若手選手の活躍が原動力でもあった。原石のような選手をドラフトで指名し、内部で鍛え育て上げることに定評があり、「育成のカープ」とまで呼ばれている。松田元(はじめ)オーナーの思いは、選手育成にどのように生かされているのか(前回の記事はこちらをご覧ください)。

 広島東洋カープには独特の選手育成方針がある。大学や高校の卒業予定者や社会人からの有望選手を指名するドラフト会議でも、そのユニークさは群を抜く。

 一言でいえば、完成された名選手よりは、これから成長が期待できる「原石」を選ぶというものだ。彼らを2、3年、場合によってはもっと時間をかけて自前で一流選手に育てていく。特に、2010年頃までの資金が限られていた頃は、この傾向は顕著だった。

 現在、カープのスカウト部長として、今年のリーグ優勝の原動力となった多くの選手たちの獲得に携わった苑田聡彦(そのだ・としひこ)。17年で40年に及ぶスカウト活動の中で、終始、「この選手は体が強いですか? 気持ちは強いですか?」という質問を高校や大学などの指導者たちに投げかけてきた。

顔と心がカープに向いているか

 「巨人に行きたい」「広島ですか? 広島はちょっと……」。どんなに実力と素質があっても、そういう選手はこちらから断る。

 心身が屈強で顔と心がカープに向いている選手。「何が何でも野球で食っていく!」というパッションを秘めている選手。そういう素材を12球団で一番ともいわれる猛練習で育てていく。

 「それが、カープの精神ですから」

 苑田は短い言葉ではっきりと言い切る。

ファンと球団が選手を育てる(写真:片瀬京子)

 16年に2000本安打を達成した新井貴浩も、入団した頃は、打てず、守れず、走れなかった。「ノックなどもったいない」とコーチに言われ、手で転がされるゴロを、腰を落として両手で捕球する練習を、来る日も来る日も繰り返した。

 こうした無名でも素質が高く、強い身体と熱いハートを持った男たち。今年の優勝メンバーの黒田博樹、そして若手の田中広輔、菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也、野村祐輔らを重ね合わせると、苑田の言う「カープの精神」が実感として伝わってくるのではないだろうか。

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