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ビジネスで定番の「SWOT分析」は時代遅れ

第2回:自身のCPUをアップデートせよ!

2016年5月11日(水)

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前回は、5~6年という短い期間で起こった「パン革命」について説明し、時代の先端を行くコンビニエンスストアで販売している惣菜パンをヒントに、日本マクドナルドの業績不振の原因の一端を解き明かしました。このような短期間で市場トレンドが変化してしまうビジネス環境では、常に新しい感度(レーダー)と思考(CPU)を持ち続けることが重要になります。

 第2次世界大戦において日米の戦力的な優劣を決めたのは何か。様々な要因があると思いますが、私は「情報収集力の差」だと考えています。有名なミッドウェー海戦では、日本軍の暗号文は解読され作戦の概要を知られていました。また、オアフ島への偵察活動が十分に行われなかったため、すでにミッドウェー島に向けて出撃した空母の動向を把握しきれなかったことも敗因に挙げられています。

 さらに当時、技術的に進んでいた英国のマイクロ波レーダー技術を米国が応用し、優れた探知能力を持つレーダーを開発、戦局を有利に進めました。つまり、暗号探知といった大局的な戦術を見抜くための情報収集、局地戦における敵情を探るための諜報活動およびレーダーの性能といった「情報収集をつかさどる力」に大きな差があったのです。

「収集活動」と「分析・立案活動」が大切

 情報収集をつかさどる力は、レーダー、諜報活動などの情報収集活動と、それを分析し的確な戦略を計画する活動が重要です。いくら優れた最新式のレーダーを持っていても、それを分析する力がなければ活かせないでしょう。

 企業経営において、こういった「情報収集をつかさどる力」とはどのようなことを意味するのでしょうか。そもそも「情報収集力」とはどのような活動なのでしょうか。これを先ほど述べた「収集活動」と「分析・立案活動」に分けて考えてみます。

 まず、収集活動とは、
 (1) 新聞、雑誌などから自分自身の目利きで収集する
 (2) 仕事仲間との日常活動から情報を収集する
 (3) 展示会などで世の中の動向を探る
 (4) 時間を取って情報収集と分析を行う

といった活動が挙げられます。(1)(2)は日常的に行っている人も少なくないでしょう。「景気はどうですか」「どういった業種が動いていますか」といった会話も立派な情報収集活動。また、新聞、雑誌、Webなどから景気、市場動向の雰囲気をつかむことも大事です。

 ただ、これだけでは、市場の大きな流れ(トレンド)を把握しているだけで、実際にビジネスを発展させていくには不十分です。自社の力をどういった方向に集中させるのか(選択と集中)、どういった分野の新規事業・新商品を開発するのか(新分野への挑戦)といった、自社の成長を促進する「成長戦略」を立案するためには、「拡大余地がどこにあるのか」を見つけ出すための、より深い視点(タテ視点)が不足しているのです。

 (3)(4)の活動ともなると、普段から実践している人は少ないのではないでしょうか。しかし今、求められているのは、(3)(4)をしっかりと実践し、変化している世の中の情勢を知り、的確な戦略を練り、実行することなのです。

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「ビジネスで定番の「SWOT分析」は時代遅れ」の著者

高杉 康成

高杉 康成(たかすぎ・やすなり)

コンセプト・シナジー代表取締役

神戸大学大学院経営学研究科修了(MBA)。キーエンスで新規事業・新商品グループチーフなどを務めた後、独立。高収益の実現を目標に、新規事業・新商品開発、提案営業力強化などの収益力改善を指導している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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