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創業家の大局観が問われる

第4回:カルビー・松本晃会長兼CEOと考える「上場の是非」(後編)

2016年10月4日(火)

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経営者に求められる「優秀さ」とは何か。トップに「倫理感」を挙げたカルビーの松本晃会長兼CEOに、星野リゾートの星野佳路代表は共感を示す。前回の記事はこちら

松本 晃 カルビーというのは、実にいい名前なのです。「カルシウム」の「カル」に「ビタミンB1」の「ビー」を付けたのが由来。創業者が、戦後間もない1949年、広島で松尾糧食工業を設立したとき、日本は食糧難で、特にカルシウムとビタミンB1の不足が問題でした。そこで55年、この2つの栄養素の名前を組み合わせた「カルビー製菓」という社名に変更しました。語感もシンプルで、世界に通用するブランドです。

星野佳路 そして、このブランドが100年後に生き残る確率は、上場した方が高まる。創業者はそう考えたはずと、察するのですね。

松本 はい。ファミリービジネスの大きなリスクは、やはり後継者です。あるいは、マネジメントと言ってもいい。マネジメントを担うのは一族の後継者だけと決めると、ときどき、とんでもない経営者が出てきます。すると、瞬く間に会社は潰れてしまう。

 「築城3年、落城3日」などと言いますね。こんな言葉が本当に戦国時代にあったかは知りませんが、今の時代は、それどころでない。築城にかかるのが3年か50年かはさておき、落城は3日どころか1日、下手したら1時間ですよ。

星野 その感覚、よく分かります。

松本 そうなると本当に優秀な人が経営しないと、生き残れない。この少子化の時代に、そんな人を一族から出し続けられるのか。

星野 つまり、優秀な経営者を確保することが絶対条件で、ファミリービジネスのリスクは、後継者が代々、優秀であると保証できないことだというわけですね。

 しかし、上場でその問題は解決するでしょうか。上場企業でも、経営者の怠慢から危機に追い込まれるケースは後を絶ちません。

星野佳路(ほしの・よしはる)
1960年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院に進学し、修士号取得。88年星野温泉旅館(現星野リゾート)に入社。いったん退社した後、91年に復帰して社長に就任

松本 確かにそうです。先ほどから「優秀」という言葉を何度も使っていますが、この言葉の意味するところは、非常に分かりにくい。正解はありませんが、自社がトップマネジメントに求める優秀さが、どんなものであるかは、決めておく必要があるでしょう。

「星野佳路のファミリービジネス研究会」のバックナンバー

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「創業家の大局観が問われる」の著者

星野 佳路

星野 佳路(ほしの・よしはる)

星野リゾート代表

1960年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院に進学し、修士号取得。88年星野温泉旅館(現星野リゾート)に入社。いったん退社した後、91年に復帰してトップに就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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