• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「大学は出たけれど…」とならないために

学歴より「手に職」、専門学校生たちの選択

2016年1月13日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 受験戦争と出世競争を勝ち抜き「安全圏」にいたはずのエリート・サラリーマンの人生が次々に暗転している。リストラの嵐が吹き荒れるのは東芝やシャープだけではない。今は安泰に見えるその他の大企業でも「明日は我が身」だ。

 やりたいことを我慢して滅私奉公する「サラリーマン」では時代に適応できない。ではどうすればいいのか。

 1つの解が横浜にあった。開校から86年の歴史を持つ横浜の専門学校、岩崎学園では、若者たちが喜々として「手に職」を付けている。現場を見て分かったことは…

 「大学は出たけれど」

 受験戦争と出世競争の勝ち組であるエリート・サラリーマンたちの安全が脅かされている。リストラの嵐が吹き荒れる東芝とシャープ。今は回復の兆しを見せているが、数年前には日本航空(JAL)、ソニー、パナソニックでも数万人規模の社員が会社を去った。

 「いい大学を出ていい会社に入る」

 戦後70年、日本人の価値観を貫いてきた安泰な人生の黄金律はもはや通用しない。むしろ型にはめ込まれたエリート・サラリーマンほど環境変化に対応できず、戦闘力が低い。新機軸を打ち出せず、もがき続ける大企業の姿は、組織順応型人材の限界を示す。

大学進学率は5割を超えたが…

 そんな組織順応型人材を量産しているのが、日本の教育だ。中学、高校、大学と10年間学んでも日常会話に不自由する英語。難関大学を卒業しても身につかないIT(情報技術)、金融のリテラシー。学歴は高くても「手に職」がない大学生の多くは、在学中に「やりたいこと」が見つからず、就活サイトの人気ランキングで会社を選ぶ。

 文部科学省の学校基本調査によると2015年度の大学進学率は51.5%。1980年代の終わりに30%台後半だったことを考えると、まさに「猫も杓子も」の状態である。

 「とりあえず大手」という低い目的意識で、専門知識も持たずに集まってくるIQが高いだけの人材の集合体となった大企業が競争力を失ったのは、ある意味必然かもしれない。

 一方、高学歴とは言えないが、自分の好きな仕事に就くために学んでいる若者たちもいる。専門学校の学生たちだ。

コメント5件コメント/レビュー

専門学校は玉石混交なので批判的なコメントも多いようですが、日本の大学が世界のレベルから見ても敗北しているのは明らか。名の通った大きな組織にはいったのに吸収合併で企業年金が消滅した例もある。そんな時代に生涯年収比較云々というのも虚しい。偏差値が高い難関大学で優秀な人材を創造性に欠けるサラリーマン予備軍に育てるのと、Fランにすら入れなかった若者を伸ばすのとどちらが教育機関としてあるべき姿なのか?・・・てな意味で、これからもいろんなバリエーションを紹介してください。(2017/02/22 22:18)

「一億総無責任社会 日本が危ない」のバックナンバー

一覧

「「大学は出たけれど…」とならないために」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

専門学校は玉石混交なので批判的なコメントも多いようですが、日本の大学が世界のレベルから見ても敗北しているのは明らか。名の通った大きな組織にはいったのに吸収合併で企業年金が消滅した例もある。そんな時代に生涯年収比較云々というのも虚しい。偏差値が高い難関大学で優秀な人材を創造性に欠けるサラリーマン予備軍に育てるのと、Fランにすら入れなかった若者を伸ばすのとどちらが教育機関としてあるべき姿なのか?・・・てな意味で、これからもいろんなバリエーションを紹介してください。(2017/02/22 22:18)

確かに世の中には経営が傾いている大企業もあるし、優秀な専門学校生もたくさんいるでしょう。しかしそれを「とりあえず大手という低い目的意識で、専門知識も持たずに集まってくるIQが高いだけの人材の集合体となった大企業」とか「高学歴とは言えないが、自分の好きな仕事に就くために学んでいる若者たちもいる。専門学校の学生たちだ。」などと一般化して書くことには違和感を覚えます。大企業に入る大卒生の多くは真面目に専門分野を学んだ人達ですし、目的を持たずに専門学校に入学する人だって無数にいることでしょう。文中の専門学校生の話にしても、これは校内のコンクールで優勝した一番優秀な学生たちの例であって、これを根拠に「専門学校は競争力のある人材を育てる力を持っている」と言うのは極端すぎるように感じます。この記事から言えることはせいぜい「専門学校でもきちんと学べば競争力を付けることができる」という程度のことではないでしょうか。結局は大学か専門学校かではなく、本人のやる気に帰結する話ではないかと思います。(2016/01/13 17:00)

一流有名大卒は、正解を覚える教育における成績優秀者のため、昨今、正解のない時代に解決策を講じ実行する力が圧倒的に無い。(2016/01/13 12:12)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私は町村合併はまったく解決になるとは思っていない。

和田 知士 高知県大川村村長