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シリコンバレーではデザイナーが重役を務める

2016年1月29日(金)

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 サンフランシスコで2016年1月20~22 日に開催された、米O’Reilly Mediaによる「O'Reilly Design Conference」に参加した。O’Reillyといえばビッグデータやオープンソース・ソフトウエアなど、テクノロジー業界の新しい動向を捉えた会議を開催してきたことで知られるが、デザインをテーマにした会議は今回が初めて。シリコンバレーにおけるデザインへの関心の高まりに合わせたものと言える。

 シリコンバレーで他社に先駆けてデザインに力を入れてきたのは、何と言っても米Appleだが、デザインへの関心はアプリケーションやインターネットサービスを開発するあらゆるテクノロジー企業へと広がっている。

 かつてはデザイナーがテクノロジー企業に在籍していることすら珍しかったほど。しかし、現在ではデザイナーはひっぱりだこ。米Googleもデザイン会社を数社買収しているし、米Airbnbのようにデザイナーがスタートアップを起業する例も増えている。デザインは、シリコンバレーのテクノロジーを作る上で重要な要素になっているのだ。

 そんな中で興味深い動きとして、ベンチャーキャピタル(VC)にデザイナーが「パートナー」(重役)として加わるケースが増えていることが挙げられる。

有力VC、KPCBのパートナーは有名グラフィックデザイナー

 代表的なのが、有力VCである米Kleiner Perkins Caufield Byers (KPCB) に数年前、有名なグラフィックデザイナーであるJohn Maeda氏が参画したことだ。同氏は、もともとマサチューセッツ工科大学のメディアラボで教えた人物で、その後はロードアイランド州の美術大学、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインの学長を務めていた。2013年にその彼がKPCBに移籍したことは、当時デザイン界で大きな話題になった。

 さて、今回のO'Reilly Design Conferenceでは、そのJohn Maeda氏がモデレーターを務めるセッションが行われ、同じようにVCで仕事をする元デザイナーらが登壇した(写真)。テクノロジーとデザインの関係をいろいろな観点から議論した、その様子を紹介しよう。

写真●シリコンバレーのVCに勤務するデザイナーによるパネルディスカッション
写真は左から、John Maeda氏(KPCB)、Irene Au氏(Khosla Ventures)、Jeff Veen氏(True Ventures)、Dayna Grayson氏(NEA)、Enrique Allen氏(Designer Fund)、撮影=瀧口 範子
[画像のクリックで拡大表示]

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「シリコンバレーではデザイナーが重役を務める」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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