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あらゆるデータを「API経由」で利用可能に

2016年6月3日(金)

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 地球上のあらゆるデータが入手できる「データ版のAmazon.com」になりたい――。そう語るスタートアップがある。米Planet OSだ。様々なビッグデータをAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由で利用可能にするクラウドを提供している。

 インターネットでデータを公開する際に、プログラムからデータを取り出すためのAPIを用意するという取り組みは、政府による「オープンデータ政策」などで一般的だ。例えば日本でも国土交通省や経済産業省など様々な省庁が統計データなどを提供するAPIを公開している(国によるカタログサイト)。

 かつてデータが「テキスト形式(CSV形式)」などでだけ公開されていた頃には、「特定の地域、特定の期間だけのデータ」などを取り出すのは容易ではなかった。ユーザーはまずデータを全部ダウンロードして、その中から必要なデータを抽出する必要があったからだ。それに対して今は、ユーザーはAPIを呼び出すプログラムを記述することで、必要なデータだけを「XML形式」や「JSON形式」などでダウンロードできるようになった。

 Planet OSがクラウドサービスとして提供しているのは、「データをAPI経由で公開するのに必要なシステム一式」だ。日本の場合で言えば、各省庁はデータをAPI経由で公開するために、システムを個別に開発して対応していた。Planet OSが提供するクラウドサービスを利用すれば、個別にシステムを開発しなくてもデータをAPI経由で公開可能になるという。

APIでデータは「プログラマブル」になる

写真●米Planet OSのRainer Sternfeld CEO
[画像のクリックで拡大表示]

 「テキスト形式のデータは、単なるデータでしかなかった。API形式でデータを取り出せるようになることで、データが“プログラマブル”になり、誰もがデータにアクセスしやすくなる」。そう語るのはPlanet OSの創業者兼CEO(最高経営責任者)のRainer Sternfeld氏(写真)。

 エストニア出身のSternfeld氏は世界海洋協議会(World Ocean Council)の役員を務めていた経験があり、「様々な政府機関が公開する地球観測データの扱いの難しさを痛感していた」という。地球観測データは大容量で種類も複雑。気象観測データのようなビッグデータを簡単に扱えるプラットフォームが必要だと考えて、Planet OSを起業した。

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「あらゆるデータを「API経由」で利用可能に」の著者

中田 敦

中田 敦(なかだ・あつし)

シリコンバレー支局

1998年慶應義塾大学商学部卒業、同年日経BP社に入社。ITproや日経コンピュータを経て、2015年5月からパロアルトに開設したシリコンバレー支局を拠点に、シリコンバレーの最新事情を取材中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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