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テスラ、自動運転機能の開発舞台裏を明らかに

7億8000万マイル分の走行データが支えた

2016年6月6日(月)

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 米Tesla Motorsがドライバーの走行データを収集していることはよく知られている。同社は高速道路上での自動運転機能の開発にTesla車のドライバーが過去18カ月間に走行した合計7億8000万マイルの走行データを利用したという。

写真1●米Tesla Motorsのオートパイロット・プログラム・ディレクター、Sterling Anderson氏
撮影:瀧口範子
[画像のクリックで拡大表示]

 これは2016年5月23、24日に米サンフランシスコで開催された「MIT EmTech Digital 2016」というカンファレンスで、Teslaのオートパイロット・プログラム・ディレクターのSterling Anderson氏が明らかにした(写真1)。

 Teslaは2015年10月、高速道路上でほぼ自走状態に近いオートパイロット機能を実現するソフトウエアアップデートをリリースした。ただしオートパイロットに使用するカメラやレーダー、超音波センサーなどのハードウエアを搭載したモデルは、それに先立つ2014年10月から販売していた。実は、ドライバーがどういった運転をするのかを調べるデータ収集は、既にこの頃から始めていたようだ。

 Teslaが販売するセダン「モデルS」やSUV「モデルX」は、レーン保持、レーン変更、インテリジェント・スピード・アシスト、衝突回避、並列駐車など、驚くほど豊富なオートパイロット機能をそろえている。高速道路上では前後左右の車を認識してスピードを調整しながら走行する。筆者もTeslaのオートパイロット機能を体験したことがあるが「これが来るべき自動運転車の乗り心地か」と感じさせるのに十分なほどで、ほぼハンズフリーで自走した。

 現在、オートパイロット機能を備えたTesla車は世界で7万台走行しており、同社は1億マイルに及ぶオートパイロット走行のデータを収集したという。だがTeslaはオートパイロット機能を有効にする前から秘密裏にデータを集め、ドライバーの走行を研究してきた。新しいソフトウエアがオンになった状態で何が起こるかを、先にテストしたわけだ。「世界中の車で、不活性の(inert)機能をテストすることがよくある」とAnderson氏は説明している。

写真2●Teslaにおける機能の開発プロセス
撮影:瀧口範子
[画像のクリックで拡大表示]

 同氏が説明したTeslaの開発プロセスには、そのことがはっきりと記されている(写真2)。機能の発案、シミュレーション、社内での検証の後に、「Over-the-air installation (inert)(インターネット経由でソフトウエアをインストールして機能を有効にしない)」や「In-field performance validation(実車でのパフォーマンス検証)」という段階があり、その後「アクティベーション(ソフトウエアの機能を有効にする)」となる。データを基にしたテストと改良を何度も繰り返すというステップがあるわけだ。

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「テスラ、自動運転機能の開発舞台裏を明らかに」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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