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品切れを見つける自走ロボ、その名は「Tally」

コストは人間を下回る

2016年6月4日(土)

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 米国のドラッグストアは商品陳列棚のチェックに、1週間当たり平均30~40人時の作業量を費やしているという。人間の店員によるチェック作業をロボットに置き換えようというスタートアップが米サンフランシスコにある。「Tally」(写真1)を開発した米Simbe Roboticsだ。

写真1●米Simbe Roboticsの「Tally」
写真提供:Simbe Robotics
[画像のクリックで拡大表示]

 Simbeが2015年11月に発表したTallyは、スーパーマーケットやドラッグストアの店内を人や障害物を避けながら巡回して、商品陳列棚の状態をカメラで撮影し、画像認識機能によって商品の品切れや配置間違い、値札の付け間違い、陳列の乱れなどを見つけ出す。

写真2●子供ほどの背丈のTally
[画像のクリックで拡大表示]

 Tallyは高さ96.5センチメートル、重さが13.6キログラム(写真2)。本体下部に自走用の車輪を備え、内蔵するバッテリーによって8~12時間の走行が可能だ。ROSを全面採用したほか、プロセッサには米Intelの「Core i5」を採用している。

 本体の側面には商品陳列棚を撮影するイメージセンサーを2個搭載。これによってTallyは、左右にある商品陳列棚を同時に撮影する。1回で撮影できる幅は、米国の標準的な商品陳列棚の寸法である122cm。撮影可能な高さは最大250cmで、棚が高い場合には本体が伸びて高い箇所を撮影する。実際にはTallyが122cm、つまり棚ごとに停止し、通路両脇の棚を順に撮影していく。

 Tallyにはこのほか、お客や障害物などを検出するLIDAR(Light Detection and Ranging、レーザーレーダー)や距離画像センサー、音響センサーを搭載する。

3Dマップを基に店内をくまなく巡回

 Tallyは店内の3D(3次元)マップを基に店内の通路をくまなく巡回して、商品陳列棚を撮影する。この3Dマップは、閉店後などお客のいない時間帯にTallyに店内を巡回させ、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術によってあらかじめ作成しておく。

 店内の3Dマップには、商品陳列棚のどこにどのような商品があるのかといった「棚割」のデータも登録しておく。米国の小売業界が使用する「棚割ソフト(Planogram)」には、商品の画像データや価格情報などのデータが登録してある。ユーザーはSimbeが提供するツールを使って、棚割ソフトのデータを3Dマップに登録する仕組みだ。

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「品切れを見つける自走ロボ、その名は「Tally」」の著者

中田 敦

中田 敦(なかだ・あつし)

シリコンバレー支局

1998年慶應義塾大学商学部卒業、同年日経BP社に入社。ITproや日経コンピュータを経て、2015年5月からパロアルトに開設したシリコンバレー支局を拠点に、シリコンバレーの最新事情を取材中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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