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IoTに挑戦したら、面倒なことばかりだった

2015年7月8日(水)

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 2000年代初めに渡米し、米Yahoo!、続いて米Google、そして米Twitterという伸び盛りのIT企業の米本社でエンジニアとして腕を振るった日本人がいる。上田学氏だ。上田氏が米カリフォルニア州サンマテオで起業した米Modeが2015年5月、IoT(Internet of Things)のバックエンドシステムを提供するクラウドサービスを開始した。

 上田氏は「実際にIoTのデバイス開発に挑戦してみたのだが、IoTデバイス向けのプログラム開発は面倒なことばかりだった。そういった面倒さを解消するクラウドサービスが必要だと考えた」と起業の動機を語る。ちなみに上田氏が開発に挑戦したデバイスとは「インターネットにつながるスマートスプリンクラー」だという。IoTの何が面倒なのか。上田氏に詳しく聞いた。

(聞き手は中田 敦=シリコンバレー支局)

写真●米Mode 創業者兼CEO(最高経営責任者) 上田学氏

上田さんは、Yahoo!、Google、Twitterのそれぞれ米本社で、エンジニアとして勤務していました。

 私は日本の大学院を卒業して、外資系企業の日本法人に数年間勤務した後、米eGroupsというネット企業の日本法人に、エンジニアとして就職しました。このeGroupsがYahoo!に買収され、開発チームを米国に集約することになったのが、私が渡米したきっかけでした。その後、Google、Twitterでエンジニアやマネージャーとして勤務してきたので すが、やはり「死ぬまでに一度は起業してみたい!」と思い、Twitterを退職しました。

Twitterを退職してすぐに、今の会社、Modeを起業したのですか。

 いいえ。いくつか試行錯誤がありました。最初は旅行の予約サイトを作りました。他のユーザーと旅程表を共有できるというサイトだったのですが、鳴かず飛ばずでユーザーを数百人程度しか集められませんでした。次に写真を家族で共有できるAndroidアプリケーションを開発したのですが、これもユーザー数は1000人止まり。

 そこで次は「Raspberry Pi」のような小型コンピュータを使って、IoTデバイスを作ってみようと思いました。

どんなデバイスですか。

 無線経由でインターネットから遠隔操作できるスプリンクラーです。カリフォルニアの一戸建てには大抵、芝生に水をまくスプリンクラーが装備されています。このスプリンクラーはスケジュールが設定可能なのですが、融通が利かないので雨が降っている時でも水をまいてしまう。カリフォルニアが水不足に陥ってる今日、節水のためにもよりスマートなスプリンクラーが必要だと考えました。

 ところが実際にそのようなスプリンクラーを開発してみると、面倒なことばかりでした。

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「IoTに挑戦したら、面倒なことばかりだった 」の著者

中田 敦

中田 敦(なかだ・あつし)

シリコンバレー支局

1998年慶應義塾大学商学部卒業、同年日経BP社に入社。ITproや日経コンピュータを経て、2015年5月からパロアルトに開設したシリコンバレー支局を拠点に、シリコンバレーの最新事情を取材中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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