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マットレスやスニーカー、日用品で起業

2016年10月6日(木)

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 起業というとすぐにテクノロジーと結びつけたくなるが、テクノロジーとは無縁の「日用品」を開発して評判になるスタートアップもけっこう増えている。日用品が新しい発想の製品に置き換わろうとするのを見るたびに、時代の急激な変化を感じずにはいられない。

 日用品の分野で話題になっているスタートアップをいくつか紹介しよう。

 例えばベッドで使う「マットレス」の分野でも起業が増えている。中でも若者を中心に人気があるのは「Casper(キャスパー)」というブランドだ。拠点はニューヨークにある(写真1)。

写真1●マットレスのスタートアップ、米Casper
出典:米Casper
[画像のクリックで拡大表示]

 Casperの特徴は、マットレスが丸められて箱に入った状態で届けられること(写真2)。Casperは直販メーカーで、ニューヨークとロサンゼルス、ロンドンの3カ所以外にはショールームがなく、専門店などにも商品を卸していない。従って購買者は店舗などで寝心地を試すこともなく「一応評価はいいらしい」という理由でオンラインでの購入を選んでいる。値段もクイーンサイズで850ドルと、高くもなく安くもないというところだ。

写真2●箱に入って届くCasperのマットレス
出典:米Casper
[画像のクリックで拡大表示]

 ショールームがない分、100日間の無料返品ができる上、筆者はまだ見たことがないのだが「巡業型ショールーム」というのがあるらしい。これは大型トレーラーにいくつか洞穴のようなスペースを作って、そこにマットレスが敷いてあるものらしい。寝心地を試したい人は、その狭い穴に潜り込んで寝転がるという趣向だ。

 これまでマットレスというと、高級感をかもしだすのが商売の秘訣のように見えたものだ。しかし最近はイノベーティブな製品とファンキーな商法との組み合わせがキーだ。マンハッタンの住民がCasperを注文すると、大きな荷台を前方に取り付けた自転車で配達に来てくれる(写真3)。

写真3●自転車でマットレスを運ぶ配達員
出典:米Casper
[画像のクリックで拡大表示]

 Casperを創設したのは4人の若者たち。デザイン会社の米IDEOやNASA(米航空宇宙局)のエンジニアの協力を得て、大多数の人々に合う硬さのマットレスを開発したという。

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「マットレスやスニーカー、日用品で起業」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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