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スシローの“待ち時間ほぼゼロ”アプリ

データのマーケティング活用を本格化

2015年7月14日(火)

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本連載では日経BP社が主催するデジタルマーケティングの総合イベント「Digital Marketing Week 2015」に登壇するマーケティング先進事例を紹介していく。「Digital Marketing Week 2015」は7月21~23日に、六本木アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ49階)で開催する。

 寿司皿にICチップを取り付けて、単品管理をし、売れ筋から需要を予測する。ネタごとに決められた距離を回ると自動廃棄されて、商品の鮮度を保つ。回転寿司チェーンのあきんどスシローは店舗運営にデータをフル活用するビッグデータカンパニーだ。そのスシローが、データのマーケティング活用にも本格的に乗り出す。

 同社は6月中に、スマートフォン向けアプリ「スシローアプリ」を活用したチェックイン機能を、店頭の整理券発券システムに搭載する。スシローの基幹システムとも連携しており、アプリ利用者が何人で利用したか(組人数)、利用金額はどれほどか、といったデータの分析が可能になるという。スシローはこうしたデータを蓄積した上で、CRM(顧客関係管理)や広告配信に生かすことを目指す。

クーポン機能を搭載しない理由

 スシローが提供するアプリは、地域を選ぶなどすると表示される店舗一覧に、店ごとの待ち時間が表示され、それを見て、来店予約ができることが特徴だ。飲食店チェーンが提供するアプリの多くが搭載するクーポン機能はない。その理由は、顧客の声にある。「利用回数が減少している顧客にアンケートを実施したところ、混雑していて待たなければならないという理由が最も多かった」(森井理博執行役員マーケティング本部長)。

 夕飯時など一部の時間帯に来店が集中しがちで、そのために待ち行列ができることが、離反につながっていたのだ。一方で、価格面では不満の声はほとんどみられないという。

 こうした声を受けて、価格に不満が少ないなら利益を圧迫する一律配信のクーポンは必要ないと判断。混雑の軽減と来店数の平準化こそが、解決すべき課題だと捉えた。簡単に待ち時間が調べられ、席の予約ができる機能に特化させたのには、そうした背景があった。

 アプリ経由で来店予約をする方法は2種類ある。まずは、来店日や時間を決めて座席を確保する、一般的な事前予約の方法である。

 もう1つは、アプリからその日(当日)の、個別の店舗での来店を申し込む方法だ。

 スシローの店舗では、事前に予約をせずに来店した顧客は、店頭の発券システムで整理券を取り、その番号順に呼び出される。この順番待ちが、来店しなくても(来店する前でも)できる、というものである。この方法で順番待ちを申し込むと、席へ案内する時間の30分前と、10分前に、アプリにその旨の通知が配信される。それを見て、時間に間に合うように来店すれば、待ち時間ほぼゼロで着席できる。

アプリから順番待ちの整理券を“発券”できる

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「スシローの“待ち時間ほぼゼロ”アプリ」の著者

中村 勇介

中村 勇介(なかむら・ゆうすけ)

日経デジタルマーケティング編集記者

日経ネットマーケティングの編集を経て、2011年2月から日経デジタルマーケティング編集部に在籍。デジタルマーケティング業界の進化のスピードの速さに追われながらも、時流に沿った企画を考えている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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