• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【2014年特別賞】倒産寸前の酒蔵を再建、日本酒を世界に

旭酒造、桜井博志社長

  • 日経ビジネス編集部

バックナンバー

2015年8月7日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日経BP社では、2015年11月上旬に「第14回 日本イノベーター大賞」を発表します。グローバル競争が激しさを増す中、さらなる成長を手に入れるには、常識を打ち破るイノベーションが欠かせません。日本イノベーター大賞は、日本の明日を担う独創的な事業家や技術者などから、特に優れた人を選んで表彰するものです。未知の分野に挑み、独創的な活動をされている方を、読者の皆様からご推薦いただきたいと思います(募集要項、応募フォームは こちら)。

 日経ビジネスオンラインでは、2014年に大賞、優勝賞、特別賞を受賞した方々を4回に分けて紹介します(本記事は2014年11月24日号の特集に掲載したものです。肩書きなどは当時のまま)。第4回は、優秀賞を受賞した旭酒造の桜井博志社長です。桜井氏は純米大吟醸「獺祭(だっさい)」で、日本酒を世界に売り込むことに成功しました。

桜井博志(さくらい・ひろし) 旭酒造社長
1950年山口県生まれ。73年松山商科大学(現松山大学)経営学部卒業、西宮酒造(現日本盛)入社。修業を終え76年に旭酒造に入社するも、父と対立し退社。急逝した父の後を継ぎ、84年に旭酒造の3代目社長に。純米大吟醸「獺祭」を人気ブランドに育て上げる。(写真:橋本 真宏)

 国内のみならず海外でも高い評価を受ける純米大吟醸「獺祭(だっさい)」。海外での日本食ブームの牽引役としての期待も高い。製造元である旭酒造の社長を務める桜井博志の人生は逆境の連続だった。(以下敬称略)

 今年4月末、首相の安倍晋三は来日した米大統領バラク・オバマに“ある日本酒”をプレゼントした。

 「磨きその先へ」。山口県岩国市の山里にある旭酒造が製造する「獺祭」の最高品種だ。価格は約3万円だが飛ぶように売れ、東京都内では「幻の日本酒」として品薄状態が続く。人気は国内にとどまらず、海外でもワイン通の舌を魅了している。

 今や「クールジャパン」の代表選手と言える獺祭。実は旭酒造は1980年代までは地元山口県岩国市でも4、5番手の酒蔵だった。これを世界的に有名な酒蔵に飛躍させたのが現社長の桜井博志だ。

 桜井は、これまでの日本酒業界を変革させた人物と言える。その一つが、日本酒の分類で最高級ランクの純米大吟醸酒に特化する戦略だ。日本酒向けの最高品種「山田錦」を最大77%も磨いた芯の部分だけを使い、ほかの日本酒にはないフルーティーな香りと味を生み出した。

 獺祭を東京など大都市で売り出すことで、日本酒の顧客層もガラリと変えた。日本酒へのなじみが薄い若者や女性層の取り込みに成功している。

 冬季のみに酒を仕込む伝統的な杜氏制度も廃止。仕込みはすべて空調管理された近代的な設備で手がける。求める味を数値化し、工程ごとに品質管理することで一年を通して安定的に生産できる醸造体制を作り上げた。

 日本酒業界は伝統的な習慣が依然として残るため、桜井に対する反発は強い。桜井は「私は嫌われ者でしょうね」と笑う。だがこう続ける。「会社を存続させるには選択肢がなかった」。

コメント0

「2015年日本イノベーター大賞」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック