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「ご成婚パレード」を撮れ! テレビ3局の攻防

先行するTBS、追うNHKと日テレ、狙うは「下剋上」

2016年4月12日(火)

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ご成婚パレードの生中継はテレビマンたちの勝負の場だった

 皇居をスタートし、麹町、四谷を通って神宮外苑を抜け、渋谷区にあった東宮仮御所へ向かう――1959年4月10日午後2時半、50分間かけて8.8kmを往く小さな、しかし日本中の注目を浴びる旅が始まった。皇太子殿下(現在の天皇陛下)と美智子さまのご成婚パレードだ。

新参者のテレビが1500万人の目を釘付けに

 二人の門出を一目見ようと沿道には53万人が詰めかけ、街頭テレビの前には1500万人もが集まった。

1500万人もの人が街頭テレビでパレードを見守った

 一部始終はテレビで生中継されていた。試みたのはNHK、日本テレビ、そしてTBS(当時のラジオ東京テレビ)。テレビ放送は1953年、つまりご成婚パレードのたった6年前に誕生したばかり。テレビはスタートアップ的存在だった。

 当時、テレビとはどんな存在だったのかを85歳の男性に振り返ってもらう。

「新聞があってラジオがあって、ニュース映画があってその下にテレビがっていう、メディアの世界で、位置がありましたでしょ? なんとなく下目に見られていて、今に見ていろと思って」

 そう語るのは鈴木茂夫。当時は28歳で、TBSのニュース記者だった。「俺たちの立っている、立ち位置が上がる」。下にいるテレビがメディアでの下克上を果たすには、このご成婚パレードの生中継だと勝負に出た。

TBSのニュース記者だった鈴木茂夫。当時は28歳

 生中継の準備段階で一歩リードしていたのは、1955年にテレビ放送を開始したTBSだった。記者としての人脈を駆使し、正式発表の1カ月近く前に早くパレードのルートを突き止め、ここぞという撮影ポイントの使用許可を取り付ける。神宮外苑の事務所とまで契約をする念の入れようだった。

 TBSが万全の体制を敷いたと知って焦ったのは他局、とりわけ公共放送のNHKだ。

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「「ご成婚パレード」を撮れ! テレビ3局の攻防」の著者

河瀬 大作

河瀬 大作(かわせ・だいさく)

NHK番組制作プロデューサー

1993年、名古屋大学大学院文学研究科修了後、NHK入局、ディレクターとして『プロフェッショナル 仕事の流儀』『NHKスペシャル』などを制作。現在、プロデューサーとして幅広く活躍している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長