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大統領のスキャンダルと3人の女たち

クリントンを追い詰めた黒幕と、守ったヒラリー

2015年9月15日(火)

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 51歳のアメリカ大統領と24歳のホワイトハウス実習生の間の“不適切な関係”を全世界が知ることになったのは、「とにかく彼が大嫌い」で、「彼の政治にダメージを与えられすればいい」と思っていた女性がいたからだった。

 彼女の名前はルシアン・ゴールドバーグ。80歳で、白い髪に大きな眼鏡が印象的な彼女はニューヨークで暮らし、出版代理人を仕事としている。ただ、それは彼女の顔の一部に過ぎない。熱心な共和党支持者で、ニクソン大統領の選挙戦では、対立候補の諜報活動を行っていた過去を持つ。

 彼女にとって1993年に46歳の若さで大統領に就任した「いかにも田舎者」のビル・クリントンは、1981年から1993年まで続いた共和党政権を終わらせた、不倶戴天の敵だった。

ニューズウィークはゴールドバーグに乗った

 ある日彼女は、いかに大統領がホワイトハウスでだらしなく――カーペットにコーヒーのシミを作ったり、ピザの空き箱を放置したり――過ごしているかを書きたいと、ホワイトハウスの職員のリンダ・トリップから出版の企画を持ち込まれる。そして、敵を追い落とせるかもしれない話を耳に挟む。その話とは、最近、実習生になった女の子が、大統領と不倫をしているというものだった。

 「でかしたわ! 証拠はある? 写真は撮った?って聞いたわ。私は、権力者を訴えるには、確かな証拠が絶対に必要だって知っていた」

 証拠はないという返事を聞いて、彼女は言った。

 「だったら、電話の会話を録音すれば」

 トリップはそれを承諾し、モニカ・ルインスキーという名の実習生と自分との電話の会話を、約100回、20時間にわたって録音した。

 そのテープを手に入れたゴールドバーグは、雑誌ニューズ・ウィークにそれを持ち込む。

 「とにかく私は一流雑誌、ニューズ・ウィークにあのテープを載せたかったの。最初は渋ったけど、編集者たちは私に乗ったのよ。してやったりだわ」

クリントン大統領をスキャンダルで追い詰めたルシアン・ゴールドバーグ

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「大統領のスキャンダルと3人の女たち」の著者

河瀬 大作

河瀬 大作(かわせ・だいさく)

NHK番組制作プロデューサー

1993年、名古屋大学大学院文学研究科修了後、NHK入局、ディレクターとして『プロフェッショナル 仕事の流儀』『NHKスペシャル』などを制作。現在、プロデューサーとして幅広く活躍している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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