ある日系米国人が変え得るクルマの未来

常識を破るために捨てるべきものとは?

 ガソリン車からハイブリッド車、電気自動車から水素燃料電池車まで…。クルマを動かすための技術は近年、大きく進化してきた。

 ところが、「ユーザー・エクスペリエンス」(利用者体験)という点では、あまり変化がないと言わざるを得ない。ホンダが世界に先駆けてカーナビゲーション・システムをアコードに搭載したのは、1981年のこと。以来、利用者体験を劇的に変える技術はほとんど登場していない。

 長らく続く沈黙。これを打ち破ろうと、日本人起業家たちがシリコンバレーで奮闘している。彼らの発想や行動から、日本の大手企業が学べることとは何か。

トヨタも注目するベンチャー

 ドライバー向けにスマートフォン(スマホ)のアプリケーション(アプリ)を開発するDrivemode(ドライブモード)。その開発拠点は、サンノゼの閑静な住宅街にある。外観はごく普通の「ガレージ(車庫)」だが、中に入ると、長机や椅子にホワイトボードが並んだオフィスになっている。

ドライブモードの開発拠点。ごく普通の民家だ(写真:鍋島 明子)

 実はここ、シリコンバレーではちょっと知られた“名所”。トヨタ自動車など世界中の大手自動車メーカーや部品メーカーから今、共同開発の依頼が殺到している。

 同社が開発するアプリの特徴は、ドライバーがスマホの画面を見ずに指先の簡単な動きで操作できる点にある。その具体的な使い方はこうだ。

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著者プロフィール

池松 由香

池松 由香

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

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