• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

シリコンバレーで大企業を“洗脳”する理由

WiL共同創業者兼CEO、伊佐山元氏の思い

2015年7月29日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本企業の進出ラッシュに沸くシリコンバレー。その大きなうねりの中で、自動車メーカーから航空会社、メガバンクまでを引き連れ、大同団結してシリコンバレーに根を張ろうと孤軍奮闘する男がいる。ベンチャーキャピタル、WiL(東京都港区)の共同創業者でCEO(最高経営責任者)を務める伊佐山元氏(42歳)だ。

 2013年末、ソニーや日産自動車、全日空などから計3億ドル(約360億円)の出資を受け、巨大なファンドを立ち上げた。狙いは大企業の「体質改善」にあるという。

 そのために昨年春、シリコンバレーに拠点を構え、今年に入ってからは日本企業の社員や社長を次々と呼び寄せ、“洗脳”をしている。なぜ、遠く離れた海の向こうでそんなことをしているのか。

 6月末、米スタンフォード大学のお膝元でシリコンバレーの中核都市、パロアルト。日本企業から計3億ドルもの資金を集めたWiLのシリコンバレー拠点は、日本の大企業の社員で賑わっていた。

6月下旬、大企業の中堅社員21人がWiLのシリコンバレー拠点で研修に挑んだ

 日産自動車、全日空、博報堂DYグループ、JVCケンウッド、みずほ銀行、大和証券グループ本社、セブン銀行、クレディセゾン…。そこにいたのは、どれも名の知れた大企業に勤める中堅社員21人。シリコンバレーのベンチャー経営者の話を聞いたり、ビジネスアイデアを出し合ったり、時にはオフィスを飛び出してIT企業を訪問したりと、企業の垣根を越え、1週間の研修をこなした。

 「ここに1週間くるだけで人は“洗脳”される。大企業の皆さんには、非常にいい洗脳の儀式になったんじゃないかな。事実、来た時と帰る時では、表情がまるで変わっていました」

 大企業の一団を呼び寄せた伊佐山元氏は、結果に満足していた。

柱は「投資」「事業育成」「教育研修」

 大企業団はいずれも、2013年末に発足したWiLのファンド1号に出資した企業。伊佐山氏は今、このファンドと2014年春に開設したシリコンバレー拠点を使って、大企業の体質改善に取り組んでいる。

 「ファンドの組成は結果論であり、目的ではない」。そう言い切る伊佐山氏は、続ける。

 「もともとWiLは、大企業が使っていないものを有効活用しましょう、というプロジェクトとして始まったんです。大企業の既存の枠組みでイノベーションが生まれないのなら、人と資金を外に出し、自由な環境で挑戦すればいい。この拠点とファンドは、シリコンバレーという治外法権で革新的な事業に取り組むための、都合のよい道具でしかない」

「沸騰シリコンバレー みんなの攻略ガイド2015」のバックナンバー

一覧

「シリコンバレーで大企業を“洗脳”する理由」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長