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継いだ老舗企業を潰すことだけを考えていました

龍角散社長 藤井隆太氏に聞く

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2015年9月2日(水)

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「ゴホン!と言えば」と聞けば、誰もが「龍角散」と続けられるほど、強いブランドを持った龍角散。しかし、1990年代半ばには倒産の危機に瀕していた。ゆでガエル状態の会社で経営改革を断行し、最近では服薬ゼリーという新市場を切り開くなど、奇跡の復活を成し遂げた龍角散社長の藤井隆太氏に、日経トップリーダー「週刊 社長@ボイス」キャスターの内田まさみさんがインタビューした。

龍角散のルーツは江戸時代にさかのぼります。この長い歴史のある会社の社長に藤井さんが就任されたのが、20年ほど前ですね。

藤井:そうです。35歳の時でした。社外で10年ほど勉強をしていました。父の健康状態が良くなくなったため急きょ戻ったのですが、この会社は将来どうなるのだろうかと不安になりました。営業へ行っても売れなくて、工場では作るものがない。財務諸表を見たときには、どこか計算が間違っているのではないかと思うくらい驚きました。

藤井隆太(ふじい・りゅうた)氏
1959年東京都生まれ。桐朋学園大学音楽学部卒業後、パリに留学。フルート奏者として腕を磨く。小林製薬を経て、家業の老舗医薬品メーカーを継ぐ。売り上げと同じ規模の借入金を抱えるほど財務状態は悪かったが、トップダウンで新商品の嚥下補足剤を開発。自ら営業に回ってヒットにつなげるなど、経営再建を進めた。(写真:菊池一郎、以下同)

定番商品があると、ゆでガエルになりやすい

定番中の定番の商品があっても、ですか。

藤井:だから危ないんです。安心してしまうんですね。皆さんに知っていただいているし、流通も整備されている。だから急に落ちることはないんですが、じわじわと落ち、いわゆるゆでガエル状態に陥っていました。このままでは良くないと、誰にでもできるようなことはバサバサと切りました。そして、当社にしかできないことを、誰にも真似されないように強くすることにしました。要するに、集中と選択です。

自社にしかできないこととはどんなことでしたか。

藤井:当社は、のどのことをずっと考えてきた、のどの専門メーカーです。社長もずっと、のどのことを考えています。気分転換にほかのことを考えろと言われても嫌だと思うほど、のどのことを考えています。ですからそれは変えない方がいいと決めました。

社内には反対もあったのではないですか。

藤井:会社は生きていますから、何かを変えるともっと悪くなるのではないかと恐れます。病原菌が入ってくれば、抗原抗体反応が起こるのと同じです。ですから、反対が起こるのは当たり前のこと、正常な反応です。でも、それで経営者がひるんでしまっては経営改革はできないでしょうね。

 私が入社したとき、管理職は全員年上で、彼らから見れば私の能力は未知数です。何か言われるのは嫌で、言われたとおりにしていいのか迷ったと思いますよ。ただ、私はオーナー経営者という独特な立ち位置にいますから、使い方を間違えなければ相当の権限があります。それに、ご先祖様から引き継いだ会社を潰してはならないという使命感もありました。

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牛島 信 弁護士