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バリ島より愛を込めて

超サラが先取りする「社畜消滅」後の働き方

2015年8月7日(金)

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日経ビジネス8月3日号の特集「社畜卒業宣言

 日経ビジネス8月3日号の特集「社畜卒業宣言」では、会社に忠誠を誓う代わりに雇用を守る暗黙の「契約」を反故にし始めた企業の実態と、それによって、居場所をなくし始めたバブル入社組の姿を描き、その先にあるべき未来の雇用のあり方を探った。

 企業の契約破棄で「滅私奉公」の社畜が消滅した後には、どのような世界が訪れるのか──。この特集の連動企画である本連載の4回目では、既に新たな雇用契約の形を実践し始めている、社畜型サラリーマンを超越した「超サラ」の姿をリポートする。

フリンジ81のオフィスを徘徊する、執行役員の尾原の顔が映ったロボット。社員たちはこのロボットを「ほとんど尾原さん」と呼ぶ(写真:的野 弘路、以下同)

 東京・六本木にあるインターネット広告の技術開発ベンチャー、フリンジ81(田中弦社長)のオフィス。机の間を縫ってふらふら徘徊するロボットのことを、社員は「ほとんど尾原さん」と呼ぶ。

 ロボットの頭部に差し込まれた「iPad」の画面が映し出すのは同社執行役員、尾原和啓の顔である。ロボットはインドネシアのバリ島とインターネットでつながっており、プール付きの自宅から尾原がパソコンで操っている。

 「おおい山本(仮名)、元気してるか」

 「ほとんど尾原さん」は気ままにオフィスを徘徊し、社員に声をかける。机に座っている社員と話すときは、首がスーっと縮み、相手と目線を合わせる。

 「元気っすよ」

 「お、その声は、なんか悩んでるな。ちょっとあっちで話すか」

 「はあ」

様々な端末に憑依して、遠隔ですべての仕事をこなす

 山本が個室に入ってドアを閉めると、壁にかかったモニター画面に尾原が現れる。こちらは「しっぽり尾原さん」。

 個室から出てきた山本が、チームのメンバーに声をかける。

 「尾原さんがちょっとミーティングしようって」

 オフィスの真ん中の共用スペース。メンバーが着席するとモニター画面に尾原が現れる。尾原に用がある社員が好きな時に尾原を呼び出せる「いつでも尾原さん」だ。山本の悩みはその場で解決した。

コメント3

「社畜卒業宣言」のバックナンバー

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「バリ島より愛を込めて」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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