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なぜウンドンコン+情熱なのか

早稲田大学ビジネススクール客員教授 成毛眞(1)

2015年8月17日(月)

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「情熱の仕事学 特別講義」へようこそ。本講は、先頃発刊した書籍『情熱の仕事学』の特別編です。同書は早稲田大学ビジネススクール客員教授である成毛眞氏が自身の講義に招いた、いま注目すべき経営者6人の「仕事学」をまとめたものです。おかげさまで好評をいただいておりますが、読者の方々から「成毛教授自身の仕事学もじっくり聞きたい」などの要望をいただきました。そこで、特別講義を開講します。本日はその1回目。では、成毛教授、よろしくお願いします。

 どんなにまじめないい人でも経営者として失敗することはあるし、時間にルーズでドタキャンが日常茶飯事の人物でも、成功することがある。経営者としての成功と失敗を分けているのは人格ではなく、よく言われるように、運・鈍・根だ。マイクロソフトの日本法人の社長を退いてから設立した投資コンサルティング会社・インスパイアが15周年を迎える今年、ますます好調なのも、6年目に突入したノンフィクション書評サイト『HONZ』に多くの人が関心を持ってくれているのも、私の運・鈍・根が影響していないとは思えない。

鈍感であれ、ダラダラであれ

 運。私は非科学的なものが大嫌いだが、人間の持つ運の総量は決まっていると思っている。だから、無駄なところで運を浪費したくない。駅のホームで電車を待つときには先頭に立たない。もしも後ろから酔っ払いがぶつかってきても、運の良い私のことだから、さっとかわしてホームの下に落ちるのはその酔っ払いだけになるであろう。ただ、そこで運を使いたくない。だから、運を使う可能性のある場所には立たない。そして、運を全力で使いたい場面に遭遇したら、ため込んできた運があるのだからなんとかなると思い込む。

 鈍。失敗に対しても成功に対しても鈍感であることは、才能の一つだと思う。致命的なものは別として、些細な失敗に対して鈍感だと、失敗を失敗と捉えられず、挫折せず、従って、くよくよしないで済む。くよくよする暇を使って前へと突き進むことができる。あるいは、ちょっとした成功には気づかないので、もっと上を目指せる。課長になったくらいで成功したとは思えない。鈍は事業を、自らを、前に進めるエンジンだ。

 根。これは気合いとか喝とかいった手合いの物ではなく、ダラダラとしたしつこさのことである。執念深く諦めず、脇目も振らずひたすら同じことを繰り返すことだ。これができる人は「子供じみている」と笑われることもあるが、それこそがまさに才能であり、すくすくと大人になってしまった人は、その才能を失っている。

 よく、「日本にもマイクロソフトのようなベンチャーを」「ビル・ゲイツのような起業家を」といった声を聞くが、マイクロソフトが設立されたのは1975年である。Windows 95ブームでその名が人口に膾炙するまでに20年かかっている。「日本にも」論者に20年間待てる根の持ち主が果たしてどれだけいるだろうか。待てるという人は、20年計画で自分で事業を興したらいいと思う。

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情熱の仕事学
成毛眞 早稲田大学ビジネススクール厳選8講

真のイノベーションを起こしたければ、
まず目の前の仕事に情熱を燃やせ!
これが7人の起業家の共通解。
早稲田大学ビジネススクール(WBS)で
14年続く人気講座の集大成です。

■情熱の講師陣■

  • なぜ「情熱の仕事学」なのか
    成毛 眞(早稲田大学ビジネススクール客員教授)
  • 東大発ロボットベンチャーをグーグルに売った男
    加藤 崇(加藤崇事務所代表)
  • 「ミドリムシ」に人生を賭け、地球を救う
    出雲 充(ユーグレナ社長)
  • 「NewsPicks」と「SPEEDA」で不合理を撃つ
    梅田優祐(ユーザベース共同経営者)
  • 60代から始めるインターネット生命保険会社
    出口治明(ライフネット生命保険会長兼CEO)
  • 日本初のイスラム・ハラールファンドをつくる
    高槻亮輔(インスパイア社長)
  • 「未来予測」とは何か。「その先」を見通せ
    田中 栄(アクアビット代表)
  • 「WBS」は人生を変える入口だ
    根来龍之(早稲田大学ビジネススクール ディレクター)

「『情熱の仕事学』特別講義」のバックナンバー

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「なぜウンドンコン+情熱なのか」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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